「うちはクリスマスコースをやる予定がないんです」というのは、今宮にあるイタリアン「ラ パティーナ」のシェフ。
12月20日過ぎのクリスマス期間、いつもとは違う贅沢な食材を使ったコースを用意している飲食店が多く見かけます。もちろんお値段も豪華。大切な人との想い出作りには最適な食事が楽しめるはず。
でも家族持ちとなると、クリスマス期間は素敵な飲食店には予算上でも行くのは難しい・・・。
クリスマスコースをやらないという選択。
家族で出かけようという人達には朗報、家族でクリスマス期間に外食が楽しめる!
我が家の次女はクリスマス直前に誕生日を迎えます。
この記念日に、家族総出で食事に行くのが最近の慣例になっています。
どこに行きたいか尋ねたら、「今宮のラパティーナ」さん。
今年の春先、
一緒に食事に行ったことを記憶していて、再び行ってみたいと。

ということで、お邪魔することになりました。
今回は「パーティーコース」4000円をお願いすることに。事前に食べられない食材を告げてのおまかせコース。
今回のテーマは「トスカーナ料理」。
色んなイタリアンを食べ歩いていると思われる人達に、
食材を活かし素朴でシンプルなトスカーナの料理を楽しんで貰おうというシェフの想いが込められていました。

ではこの日の内容をちょっとご紹介。
こちらの「パーティーコース」には、食前と食後のドリンクがセットになっています。
飲み物もグラスワインなどのアルコール類から、ソフトドリンクまで多彩。
運転手を買って出た関係で、涙をのんでノンルアコールの「カシスソーダ」を。
子供達もなぜかカシス系を注文してました。こちらでお祝いの乾杯。

自家製パン2種。
栃木産小麦「ゆめかおり」を100%使用したスキアッチャータとパーネ・トスカーナ。
地産地消、栃木県産の食材を積極的に使用しているのもラ パティーナさんの魅力の一つ。
ここのスキアッチャータ、好きなんですよね。ク~、ワインと一緒に頂きたかった・・。

宇都宮産もち豚「みずほのポーク」のトンノ・デル・キャンティ シンプルサラダ添え。
ローストした豚肉を裂いて、まるでマグロのツナのように見立てた一品。
モッチリとした食感、シンプルなだけあって素材の良さが伝わって来ます。
サラダも超シンプルに。野菜達の旨味が素直に伝わって来ます。
日本の場合、器用に様々な要素を足し算し過ぎた料理を多く見かけます。
それをしない・・・でもちゃんと計算した料理に、今日のシェフの本気が伝わってきました。

お肉が食べられない奥さんには、喜連川産「オリーブヤシオマス」のマリネ、シンプルサラダ仕立て。
オリーブオイルを配合した餌で飼育されたヤシオマス。築地で評価され、東京でブレイクし始めた食材とのこと。
私をはじめ娘達もお裾分けを期待していたのですが・・・、あっひとりで綺麗に・・・。

足利・契約畑のカーボロネロ(黒キャベツ)入りリボリータ。
トスカーナの郷土料理リボリータ、野菜や豆を何日もグツグツ煮込み、パンも入れて煮込む。
まるで日本の雑炊のような料理です。
野菜の優しい旨味が詰まってます。この素朴な旨味に母は絶賛。
体に染みこむ美味しさです。

コースの順番を変えて・・・メインの登場。
このシェフの判断は正しかった。
まだまだ続くコース料理、後半お腹一杯でフォークの進みが悪くなってしまいました。
まだお腹が空いているときに出たメイン。奪い合うように満喫してました。
今日のメインは、前回次女が大喜びしたのをシェフが覚えていたお肉料理。(大皿とりわけです)
「とちぎ霧降高原牛」のビステッキーナ。赤身をじっくり炭火焼きし、塩とオリーブオイルのみで味付けした物。
肉本来の旨味が、噛めば噛むほど口一杯に広がります。
今風の柔らかさ、脂身の甘さは皆無。じゅーわーと溢れるスッキリとした旨味です。

お肉が駄目な奥さんは愛知産・真鯛のヴァポーレと香草パン粉焼き 二種類の調理法で。
地場野菜のボリートとともに。

ラビオリ、北海道産「ホッカイコガネ」とペッコリーノサルディーニャ(黒トリュフ入り)からセージバターソースで
フォークを入れた瞬間、黒トリュフの薫りが鮮やかに広がっていきます。
こりゃ、贅沢な大人の味わい。
トリュフの薫りで挫折した娘が二人。父に食べて欲しいと差し出してきた。
うんうん、これでいい。これが大人の階段だよ、一歩ずつ登っていらっしゃい!!

リゾット 四種類のキノコ
こちらもキノコの濃厚な旨味が溢れてます。ご飯は芯が残るくらいにアルデンテ。
食べていくうちに、表情が変わっていきます。
こちらもお腹一杯と父に差し出す娘達。それをペロッと食べてしまいましたが・・・私・・食べ過ぎじゃない?
でもアルコールなしでしたので、大丈夫!と、自分に言い聞かせる。

とちおとめのパンナコッタ。
大粒のとちおとめが一個、先の尖った部分だけ顔を現しています。しっかり甘くて満足、満足

最後に食後のドリンクを頂き〆。
サプライスメニューも登場し、お店の方にもお祝いして貰えました。
想い出に残る一夜、素敵なディナーになりました。
○「La patina(ラ パティーナ)」住所:宇都宮市今宮1-16-12
電話番号:028-658-7997
定休日:木曜日、第一・三水曜日(年末年始休暇2013/12/28~2014/1/2:但し12/26営業・27貸切)
営業時間:11時30分~14時30分(L.O)、18時~21時(L.O)(しばらくの間、12時~)
公式HP、
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