8月、丸々一ヶ月間「休店」する「RESTAURANT chihiro」さん。
オーナーシェフ相馬千尋さんが以前働いていた軽井沢の「エルミタージュタムラ」で実際行われていたシステムを今でも忠実に踏襲しています。冬厳しくお客さんが激減する軽井沢では必然と思えるシステムを宇都宮で実施するのは、一般的にはナンセンスなのですが・・・。

休店期間を使い、お店の外に出て研鑽に励む。
ある年はフランスへ、ある年は有名パティスリーの現場へと・・・。

「休まず働く」ことが美徳と信じている日本人には、信じられない職場。
それを毎年続けていく「RESTAURANT chihiro」は、凄い!!の一言です。
成長を重ねていく姿をしっかりと見守っていきたいと思っています。

この日はひとりでランチタイムに。
3150円のコースをお願いしました。
「とうもろこしのポタージュ」
ポタージュを液体とソルベという二つの形状での提供。
ほのかに塩をきかせ、とうもろこし本来の甘さが伝わってきます。
ソルベと共に頂くと・・・口の中で一気にとうもろこしの風味が走り抜けます。
広々としたとうもろこし畑を思わせる、この時期にピッタリの一品。

自家製パンは噛むほどに旨味が広がります。
毎回しっかりとお代わりさせて貰っています。

「カボチャのテリーヌ、塩味のフレンチトースト カボチャの種のソース」
茨城県の江戸崎カボチャ。カラメルやハチミツも加えられているとのことですが、心和む美味しさ。
ハモンセラーノで巻き上げ、ほのかな塩気が旨味を加速させます。
フレンチトーストがchihiroで出たのは初めてなのでは?
これが美味しい~。たくさん食べても飽きないのでは。

定番の「サラダ」
40種類の野菜達が大皿に美しい~。
土と水と太陽と・・・そこで育ったものが多彩な味わいを届けてくれる。地球の恵を改めて感じます。
生で、茹でて、マリネして。それぞれの食材を見事に昇華。
この一皿だけで、友達と一緒だと大いに会話が盛り上がるんでしょうね。

「オクラの花」も添えられてる・・・かすかに感じる甘みと苦みが儚く消えていきます。
まさに今しか口に出来ない一品。

メインは「ハモのベニエ」
ハモをフレンチで!!
ベニエにされたハモは、サクッとフワッと。
下に添えられた冬瓜も、サクッとフワッと。
これが何とも美味しい!!暑いこの時期にピッタリ!!思わずニンマリしてしまいました。

デザートは「山梨・宝桃園さんの桃づくし」
私にとっては初物の桃。
リキュールマリネされた桃。
麺状のゼリーになった桃。
ソルベになった桃。
泡状になった桃。
まさに桃づくし!!爽やかな甘みは、幸せを感じさせてくれます。

食後には、コーヒーか紅茶が付いてくるのですが、この日は「ハーブティー」も用意できるとのこと。
良い状態のカモミールが入ったときしか提供しないのだそうです。
迷わず「フレッシュカモミールティー」を。
柔らかく優しい香りが気持ちよく、chihiroの料理の余韻を満喫させてくれました。

今回使われた宝桃園さんの桃を使っての新作ケーキが7月から登場しています。
是非食事の後、手土産に買ってみて下さい。

この日買ったのは「タルト・ペーシュ」420円と「ジュレ・ド・ペーシュ」280円
もちろん大好評でした。
○「RESTAURANT chihiro」住所:宇都宮市吉野1-7-10
電話番号:028-633-5929
定休日:火曜日・第三月曜日、8月(但し2013/7は2日、9日、16日、23日のみ)
営業時間:12時~15時(L.O13時)、18時~23時(L.O20時)
注:完全予約制。12才以下のご来店はご遠慮ください。
公式HP、
栃ナビHP
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