宇都宮市の中心地に忽然と現れた大谷石の蔵。
「近所の方も忘れていた方が大半で、驚かれていたようです」と店主。
二荒山神社と宇都宮城址公園を結ぶみはし通り。
先日、老舗「
割烹 中村」さんが改装オープン、その敷地内にある大谷石の蔵で5月23日にカフェがオープンしました。お店の名前は「カフェ ドゥ オーリーブ」さん。

旧・割烹中村の店舗に隠れるように建っていたので、通りからは見えなかったんだそうです。
1945年7月12日、B29重爆撃機133機による宇都宮大空襲。
目的地は割烹中村さんの隣接地にある市立中央小学校と言われており、焼け野原となった当時の写真を見ると被害の大きさに胸が痛む思いです。
1946年12月、焼失した二荒山神社の
大鳥居が杉材により再建。
その翌年1947年に、この中村さんの大谷石の蔵が建てられたんだそうです。
戦後の復興を象徴するような出来事で、当時の方々はこみ上げる想いを胸に建物を見上げたのでしょうね。

一階は小さなカウンター席、二階がテーブル席になっています。
築65年を過ぎた歴史ある蔵が、綺麗に生まれ変わっていました。

見上げると太く丈夫そうな梁。
物資が乏しかった当時には、入手するのは相当困難だったでしょう。現役で建物を支え続けています。

11時30分~15時までがランチタイム。
15時ギリギリにお邪魔したので、残念ながら一押しの「ハンバーグプレート」は完売。
「みんな大好きナポリタンスパゲッティー」850円を頂こう~。

大きなプレートに、サラダ・トースト、ピクルス、そしてナポリタンが。
ほのぼのとした街の喫茶店を思い出させてくれる取り合わせ。

半熟卵が乗ったナポリタンは、優しさ溢れる味わい。
昔、母親に作って貰ったナポリタンに近い。懐かしい~。

コーヒーか紅茶も付いてきます。
お店の名前が付いたカップ、内側にはオリーブの絵も描かれています。

+200円でデザートも付けられると言うことで・・・本日のデザートは「黒ゴマプリン」
戦後、激しく移り変わる宇都宮の中、まるでタイムカプセルに乗って現在に飛んできたような蔵。
街の憩いのスポットとして新生しました。
○「カフェ ドゥ オリーブ」住所:宇都宮市中央本町1-22
電話番号:028-634-3422
定休日:日曜日、月曜日
営業時間:11時30分~17時
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コメント
宗形俊
2013/06/01 URL 編集
みゅぅみゅぅ
雰囲気のあるお店ですよね!
街中が活気着くきっかけのような雰囲気のあるカフェデスね
2013/06/02 URL 編集
hanamura
これは!是非お伺いしなければ!フン!フン!(鼻息)
>タイムカプセルに乗って・・・ステキ☆ですね。
2013/06/02 URL 編集
pool
> とても素敵な感じです、建物も凄くレトロ感もあって、中もとても素敵な感じで。
大谷石の蔵って、やはり素敵ですね。^^
2013/06/03 URL 編集
pool
> わたくしもオープン初日に伺いました
初日とは凄い!
> 街中が活気着くきっかけのような雰囲気のあるカフェデスね
街中には眠っている財産がまだまだあるのではと感じさせてくれました。
2013/06/03 URL 編集
pool
> 宇都宮に転勤して以来、大谷石フリーク(?)な私です。
宇都宮の人には当たり前の風景でも、他県から来られた人には大谷石の蔵って新鮮に映るんでしょう。
宇都宮市にはまだたくさんの大谷石の蔵が残っています。
その活用次第で、再び「大谷石の街」として全国で有名になれるかもしれませんね。
母の実家に大谷石の蔵が建っていて、子供の頃は妖怪が住み着いているようで怖い存在でした。^^;
2013/06/03 URL 編集
Tashiro
私も5月23日に「中村」さんで宴会があり、時間がちょっと早めに着いたら、偶然オープン日でしたので時間までコーヒーをいただきました。
中村の若女将がこちらを任されているようですね。
2013/06/03 URL 編集
pool
> 私も5月23日に「中村」さんで宴会があり、時間がちょっと早めに着いたら、偶然オープン日でしたので時間までコーヒーをいただきました。
こういう活用法も素敵ですね。
> 中村の若女将がこちらを任されているようですね。
そのようです。長く続けていって欲しいですね。
2013/06/04 URL 編集