今日で「東日本大震災」発生から、半年が経ちます。
穏やかに流れていた日常が一変し、価値観をも大きく揺さぶられた人も多かったのではないでしょうか。
先日ある目的で、仙台市から30kmほどの場所にある石巻市へ。
石巻港ICを降りると、どこにでもある街の風景。コンビニやパチンコ店など車も多く元気に営業中。
その風景が海岸方面に向かうと様子がガラリと変わります。

ナビを拡大すると家がビッチリ立ち並ぶ様子が映し出されていますが、見えるのは荒野のような姿。
案内してくれた人が言うには、一面がれきの山だったのが自衛隊の尽力で片づけられたのだそうです。

海岸添いにはうずたかく積まれた瓦礫の山が随所に。
スクラップになってしまった車もたくさん並べられていました。

ポツンと建っている立派な建物。石巻市立病院。
アスファルトも削り取られ、道路だったであろう場所を頼りに向かってみると・・・

建物自体はしっかり残っているようですが、ガラスが砕け散り廃墟となっていました。
病院に併設された石巻薬局は、今でも海水につかっている状況。
但し日本製紙石巻工場は復旧工事が進んでいて、一部パルプが積まれている様子も。
少しずつですが、多くの人の力で復興を進めているのを感じました。

訪れた目的は、石巻市役所に直接義援金を持って行くこと。
震災の一年前に百貨店ビルに移転した市役所。
向かう最中も信号機がまだ復旧しておらず、主要な場所に警察官が立って誘導してくれた姿が印象的でした。

市役所で義援金の納付を終え、遅い昼食を取ろうと。
すると市役所前に一軒の古風な建物を発見しました。

「麺舗かのまたや」さん。創業明治八年の老舗店。
各種うどんがズラリとメニューに並び、三陸名産「いわしうどん」も食べることが出来ます。

現在は11時から14時30分のみ営業中。
うどんやさんですが、「石巻やきそば」でも有名。
この日は「いわしうどん」に売切マークが付いていたので、素直に「石巻やきそば」450円を。

このやきそば、だし味とソース味二種類から選ぶことが出来ます。
ソース味は酸味より甘みを感じる優しいお味。半熟卵が嬉しい。

だし味は、昆布と鰹節だし。ふわっと良い香りと共に旨味ある麺を。
豚バラ肉、キャベツ、人参、もやし、玉葱、そして半熟卵、具だくさん。

麺はしっとり柔らかい細麺。
スイスイと入っていきました。

玄関口に大きく貼られた「復活!!石巻やきそば」の文字が、元気に輝いていました。
- 関連記事
-
コメント