一年間で丸々一ヶ月の休みを取る「RESTAURANT chihiro」さん。
シェフの修業先「
エルミタージュドゥ タムラ」さんで実施されていたシステム。
軽井沢などの避暑地では、冬の閑散期に冬期休暇を設けているお店も多くあります。
その期間中お店を離れ、他の仕事を体験したり、お客さんとして数多くのお店を巡ったり・・・。
個人のスキルの研鑽が出来るこのシステム。でもお店のオーナーからすると相当の決断が必要なはず。
自分のお店を持ったら是非導入したい!!と思い、実現し続けている相馬千尋さん。
今年も8月の一ヶ月お店を閉め、各自様々な経験を積んできたことでしょう。
どんな一ヶ月になったか話を聞きに、ひとりでお邪魔してきました。
相馬シェフはフランスに、ギャルソンは東北・北海道を巡り地場のワイナリーを訪問していたとのこと。
素敵な時間を過ごせたようです。

店内に入るとメインフロアーのテーブル配置が変わってる。
少人数のお客さんでも気軽に食事を楽しめるよう、4人掛けのテーブル席が増えてる!!

個室の方を覗いてみると・・・あれ?ずいぶん雰囲気が変わった。
床にはタイルカーペット、テーブルには白いテーブルクロス。テーブルや椅子も新調してる。

今までは最大6名しか座れませんでしたが、今回は8名までOK。
フレンチらしくかしこまった場面で活躍しそう~。

ではランチを頂くことにしましょう。
お魚料理までの3150円のコースをお願いしました。
まずは「栃木県産 九十九里かぼちゃの冷製ポタージュ」
カボチャ本来の甘みを活かし、柔らかい旨味を堪能させてくれました。
そして食感も楽しい。本物のカボチャを頂いているようなざらつき。種も砕いて入っているとのこと。
添えられたカボチャとラムレーズンの相性もバッチリ。

自家製のパンはモッチリ。いくつでも食べられそう~。
この日は2個。(はい、ちょっと我慢をしました。)

「マコモダケのパン粉揚げ ピータンのタルタルで」
ホロホロと口の中で花咲くように消えていく・・・。どこか懐かしく心が落ちつく味わい。
クローバーのような葉が散りばめられてる。青森から取り寄せた食用の「カタバミ」。ツンと鼻に抜ける後味。

「30種類以上のサラダ」
大皿に珍しい野菜が大集合。甘み、苦みなど千差万別。自然の恵みを実感させてくれます。
それぞれの野菜を同席者と寸評しながら頂いたら楽しいでしょうね。
私はひとり、心の中でつぶやきながら・・・。

あれ?不思議な葉を発見。
尋ねると、「ナスタチウム」というハーブ。ピリッと辛く面白い。
普段食べられない食材と出逢えるのも、外食の楽しさですね。

お魚料理は「山口萩のマトウダイのポワレ」
皮はパリッと、身はふんわり。
那須の高原大根が添えられてる。

やはり最初に目に飛び込んでくるのは、緑のソース。
大根の葉でこの緑色を作っているとのこと。アサリとブイヨンと大根の葉・・これは美味しい。
思わずスプーンでスープのように頂いちゃいました。

デザートも面白い!!
乗っているのは「セロリのアイス」。水と塩のみ加えて作ったとのこと。
セロリってこんなに甘かったのか!!
梨のコンポートとジュレが下に。優しい甘さに大満足。

最後にスッキリとしたコーヒーで、余韻を楽しませて貰いました。
ご挨拶に出てこられた相馬シェフ。そこで新情報を語ってくれました。
10月1日からディナーに新たなセットを追加するとのこと。
今までディナーは6300円からのコース料理のみでした。
ワインなど飲み中心の方にはちょっと重めでした。
そこでワインのお供になるようなアラカルトをお出しし、グラスで色々楽しんで貰おうという内容。
料金は品数数によって3150円と4750円。但し当日予約のみでの対応とのこと。
仕事帰りフラッと立ち寄り、相馬シェフの料理をつまみながらワインを頂きにお邪魔しますね。
○「RESTAURANT chihiro」住所:宇都宮市吉野1-7-10
電話番号:028-633-5929
定休日:火曜日・第三月曜日、8月
営業時間:12時~15時(L.O13時)、18時~23時(L.O20時)
注:完全予約制。12才以下のご来店はご遠慮ください。
公式HP、
栃ナビHP
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コメント
まるP
相馬シェフのフランスでの日々、興味津々です...
2012/10/04 URL 編集
pool
> 相馬シェフのフランスでの日々、興味津々です...
私も詳細を聞きたかったのですが時間が無くて。
またの機会に聞いてみよう~
2012/10/05 URL 編集