かつて「池辺郷(いけのべごう)」と呼ばれていた宇都宮。
大小様々な川が流れ、池や沼がある水多き町だったようです。
その名残か、街なかに数多くのうなぎ専門店が暖簾を掲げています。
簗瀬小学校南側にある「味の店・活うなぎ 寿し龍」。
以前は寿司も提供していましたが、2021年から評判のうなぎ一本に絞っての営業。
生きた鰻を目の前で捌き食べさせてくれる、創業54年の老舗店です。

この日、私より先に入店されていた男性は、小山市から来られた方。
玄関先に行列ができていたのを見て以来、ズッと興味を持っていたいたとのこと。
カウンター席と小上がりの席のみのお店ですので、事前に予約されると確実です。

この日のうなぎは、愛知三河一色産。
特にいい状態のうなぎが入荷したと、御年84歳の店主が嬉しそうに話してくれました。

「龍特松うな重」4500円(すべて税込)を注文。
注文が入ってから活きたうなぎをさばいていきます。

丸々と太った美しいうなぎがまた板の上に。

目打ちされたうなぎをサッと背開きに。

鮮やかな包丁さばきに、何度見ても惚れ惚れ。
あっという間の出来事です。
活きたうなぎを見たことがないお子さんたちも多いはず。
食育の一環として、お子さんを連れて行かれてはいかがですか?

さばいたばかりのうなぎの心臓をお猪口に入れ、日本酒を垂らす。
そのままクイッと飲み干す。力が湧いてくるかのよう・・・。

「串刺し三年、裂き八年、焼き一生」。
薄い身に串をさす作業は難しそう~。こちらも慣れた手付きでスイスイと刺していきます。

うなぎが焼き上がるまで、おつまみを。
「ゆず〆太刀魚」1000円
さすが寿司職人だけあって、うなぎ以外も上手。
予約時に「おつまみ」もお願いすると、作ってくれるようです。

こちらはサービスで「卵焼き」。
店主との会話を楽しみながらだと、あっという間に時間が経ってしまう。

「白焼き」3900円。
先程捌いていたうなぎは2尾。1尾を白焼きに。
脂が乗っていてジューシー。
蒸したのではないかと思うほど、身はふっくら柔らか。

わさびを乗せて。
いくらでも入ってしまう!!

しばらくして「うな重」も
香の物、肝吸いも付いています。

お重にぎっしり詰め込まれたうなぎの蒲焼。
口にすると・・・。
パリッと焼き上がった皮目、ふっくらとろける身、そして皮下の脂が口の中で溢れ出す。
店主の目利き通り、素晴らしいうなぎに出会えて大満足。
「味の店・活うなぎ 寿し龍」は、宇都宮の隠れたうなぎの名店です。
○「味の店・活うなぎ 寿し龍」住所:宇都宮市簗瀬1-32-2
電話番号:028-634-4841
定休日:木曜日(祝日の場合は営業)
営業時間:11時~14時、17時~21時30分(品切れ次第終了)
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