世知辛い令和の日常を脱し、昭和のぬくもり感じるひとときを過ごすことができました。
この日最初にお邪魔したのは狭く相席推奨のお店。四人がけのテーブルにおひとりで座っている方に相席をお願すると「嫌だ!」と拒否。感染予防なんだそうで、仕方ないと素直に諦めお店を後にしました。新型コロナは日常も破壊してしまったみたいでションボリ・・・。
ちょっとブルーになりながら歩いていると、一軒の飲食店前が目の前に。
かつて宇都宮一の歓楽街として賑わった本町にある「割烹 武蔵野」。

「風情ある街の風景」として昔から認識していた老舗割烹店。
二、三十年前に接待で利用した記憶はあるものの、それ以来利用はしたことない・・・。
吸い寄せられるようにお店の中へ。
玄関は打ち水がされており、「もてなし」の心が伝わってきます。

予約もせずに飛び込みで入ったにもかかわらず、二階奥の個室に通して貰いました。
大小様々な個室があるようで、私以外にもお客さんがいらっしゃる様子。
部屋は綺麗に整備され、昭和のぬくもりを感じます。

ガス暖房機で部屋はすでに暖められており、しっかりと迎い入れてくれる準備がされていました。
お店の方にお店の創業などをお聞きすると・・・。
大通りの拡張工事のため(1950年着工~1958年完成)通り沿いにあった店舗を現在地に移転したのは六十年以上前。遡ること創業からだと百年以上の歴史があるようですが、宇都宮空襲などで焼失し詳細はわからないとのこと。

50年でさえも続く企業は1%を切り0.7%しかないと言われる現在、100年超となるとどれだけ貴重な存在か・・・。
これからも末永く暖簾を守っていかれることを心よりお祈りしています。
月曜日~水曜日、金曜日(祝日除く)営業しているランチメニューを紹介していきましょう。
玄関先にもメニューの紹介看板が出されており、「魚料理」「肉料理」から選べます。
今回は「お肉料理」2000円(税込)をチョイス。

温かいお茶を頂きながら待つことしばし。
急かされる日常を忘れさせてくれる、そんなひとときにこころが安らぐ。

お膳に乗っての登場です。
この日の小鉢は「山芋の千切り」、香の物も付いています。

「豚バラ角煮 炊合せ」

「若鶏の蓬が島」
どちらも上品なお味です。

少し硬めに炊き上げたご飯も美味しく、お代わりしてしまいました。(おかわり自由)

なめこと豆腐のお味噌汁。

食後にはコーヒーか紅茶、そしてデザートも。

この日のデザートは「とちおとめのアイス」

「ゆっくりできた!!」と思いながら時計を確認すると、入店から四十分しか経ってない。
周辺は栃木県庁をはじめとする官公庁がひしめくエリア。
昼は事前予約をするとさらにスムーズに配膳してくれるとのことでした。ご馳走様でした。
○「割烹 武蔵野」住所:宇都宮市本町6-7
電話番号:028-622-8220
定休日:日曜日、祝日(ランチ・お弁当は木曜、土曜、日曜、祝日)
営業時間:11時30分~14時、17時30分~21時(夜の部は要予約)
栃ナビHP
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