冬の大洗といえば、「あんこう鍋」。
それも加水せず、あんこうが持つ水分だけで作る「どぶ汁」は格別です。
大洗町の住宅地にある「ご馳走 青柳」。
大洗ホテルの元総料理長さんが自宅で開いている「家割烹」のお店です。
11月から3月末の5ヶ月間。
冬季限定で、「あんこう どぶ汁」がいただけると大人気。
すでに来年の3月末までの土曜・日曜日は予約で埋まっており、平日もほぼ空きがない状況のようです。
来店された方が来年の予約をして帰られる。
リピーターになるお客さんが多く、私達も一年前に来たときに今回の予約をさせて貰いました。
(一年後の予約をするつもりで、電話予約してみてください。但し営業時間中は電話に出られないことが多いので、営業j間外にどうぞ)
ということで一年ぶりの「ご馳走 青柳」。
「ただいま~」。店主や女将さんが玄関口で笑顔で迎い入れてくれました。

この日は四名で伺いました。
奥のテーブルにセッティングが完了しており、すぐに宴がスタート。

早速生ビールで乾杯。
冬でも一杯目のビールは格別です。

今回お願いしたのは「あんこう料理」
ひとり11000円のコース料理。
どぶ汁が完成していく過程を眺めながら、おまかせの料理を頂いていきます。

「どぶ汁」四人前が運ばれてきました。
瑞々しく薄いピンク色した部位は、あんこうの肝。

これを空の鍋に入れて、丁寧に煎っていきます。
ペースト状になるまで、ゆっくりゆっくり時間をかけて・・・。
ご主人自ら、説明しながらの実演。手間暇を惜しみません。

見るからにジューシーそうな身と皮(黒い部位)を鍋に投入。

身から出てきた水分が肝の油と混ざり合い、オレンジ色の汁に。
徐々に鍋へと変化していく様子を見ることが出来ました。

最後に「袋(胃)、ヌノ(卵巣)、えら、トモ(ヒレ)」と野菜を投入。

その後味噌を少しづつ入れながら味を整えていきます。

鍋が完成するまでに、お料理を頂いていきましょう。
「サラダ」

「あん肝」
この日捌いたあんこうの肝で作るので、くさみは皆無。
クリーミーで、綺麗な旨味が気持ちいい。

「刺身」
しらす、海老、平目、ホタテ、赤貝

「どぶ汁」が完成。
ひとりひとりに取り分けて貰えます。
濃厚なのにスッキリ。
部位によって食感も味わいも違い、食べていて飽きることがありません。

四人分を取り分けてもらった後の「どぶ汁」の様子。
まだまだこれだけの量が残っています。二杯、三杯と頂けます。
お腹をすかせて伺うのが吉ですよ!!

「供酢」
大洗の郷土料理、湯引きした皮、卵巣、胃袋、身、肝を肝いりの酢味噌で頂きます。

「からあげ」
淡白な身をからあげに。ふっくら柔らか、お酒が進みます。

そしてメインディッシュ、「どぶ汁のおじや」です。
時間をかけ、愛情たっぷり入れておじやへと。

米粒が崩れる寸前。
とろとろとなめらかな食感。まるでチーズリゾットのよう。旨味が凝縮しています。

デザートはマスクメロンとスチューベンというぶどう。
いま大流行のシャインマスカットのお婆さん的な品種なんだそうです。

温かいお茶をいただきご馳走様。
一年後の来年12月の予約を入れさせて貰い、帰路につきました。
○「ご馳走 青柳」住所:東茨城郡大洗町東光台3-22
電話番号:029-352-3520(営業時間中は、出られないことが多いです)
定休日:火曜日(年末年始休暇 2022/3/30~2023/1/2)
営業時間:昼の部11時30分~14時、夜の部17時30分~21時(L.O)
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