「第77回国民体育大会 いちご一会栃木国体」が10月1日から11日、「第22回 全国障がい者スポーツ大会」が10月29日から31日の日程で開催されます。コロナ禍により延期や中止が重なり、国体自体実に三年ぶり。開催に向けご尽力された関係者のみなさんに、心から感謝申し上げます。
「栃の葉国体」(1980年)から42年ぶりの栃木県での開催となった今大会。
ご縁があり10月1日、カンセキスタジアムとちぎで行われた「総合開会式」に伺うことができました。

会場となった栃木県総合運動公園周辺は交通規制中ということで東武宇都宮線の電車を利用し、西川田駅で下車。
予想通り、多くの人が下車され会場に向かう人で大賑わい。わくわくさせてくれる光景です。

駅から会場まで「
自動運転のバス」が運行中とのことでしたが、すでに満席。
次は30分後とのことで諦めて徒歩で向かうことに。是非みなさんはこの機会に、近未来を体験してみてください。

栃木県総合運動公園には、IDカードが無いと入れないのには驚かされました。
但しこれは、10月1日、29日の両大会の開会式当日のみの臨時措置のよう。
この日は公園入場ゲートが設置され、身分証明書や持ち物チェックが行われました。

会場内では「いちご一会広場」と称し、各種団体のブースやキッチンカーなどが並んでいるイベント広場が。
大会期間中はどなたでも広場を利用できますので(10/1、29以外)、国体の雰囲気を味わいに栃木県総合運動公園に足を伸ばしてみてください。

イベントステージもあり、様々なイベントが開催されていたようです。
(入場無料、
ステージイベントのタイムテーブルを参照ください)

いざ会場の「カンセキスタジアムとちぎ」へ。
ここは宇都宮競馬場があった場所。この国体を機に2020年新設されました。
観客席数は約25000人。中に入るのは今回初めて。

指定された入場口を探しながら、歩く歩く。やっと発見し、再度受付で入場のための手荷物チェック。
持参した水筒の中身もチェックされ、厳重な警備が実施されていました。

総合開会式会場には、缶やペットボトルなど持ち込み禁止。
飲み物の臨時売店が3か所のみで自販機等も無く、水不足は切実なものがありました・・・。

特にこの日は日差しが強く、直接浴びた席側の人は相当厳しかったと思います。
私自身、帽子など暑さ対策をして行かなかったので、ワイシャツは汗でビッショリ。日陰の重要性を実感しました。

幸運にも関係者に配られた「とちぎのいちご一会おもてなし弁当」をゲット。
とちまるくんのイラストが描かれた可愛らしいお弁当。

中身は「とちぎ特産品」で埋め尽くされていました。
ご飯は栃木県産とちぎの星、ゆば、シュウマイ、かんぴょう、こんにゃく、いちご(とちおとめのステーキソース)、餃子、そしてモロ。まさかここで「モロ」が登場するとはビックリ。
ご存知「「ネズミザメ(モウカザメ)」の肉。体内にアンモニアを含有し腐りにくいことから栃木では重宝がられた一品。県外から来られた皆さん、美味しく食べてくれたかな?

12時45分からオープニングプログラム開始。
U字工事や森三中の大島さん、そしてチアリーディングや八木節などで場を盛り上げてくれました。

場が盛り上がったところで、総合開会式の式典がスタート。
天皇皇后両陛下がご着席されると、会場の雰囲気が厳粛なムードに。
直にお目にかかるのは初めて。大変光栄な時間を過ごさせて頂きました。

「上空を御覧ください」とのアナウンスの直後、遠方から轟音を響かせながら・・・
真っ青な秋空に映えるブルーインパルスの祝賀飛行。

コロナ禍により俯くことが多かった昨今。みんなで上を向いたこの瞬間が、大変貴重で有意義でした。
会場内だけではなく、様々な場所で撮られた写真や動画がSNSに。多くの人たちと想い出を共有できました。

白いスモークを出しながら扇状に広がる「サンライズ」を披露。
非日常が詰まった総合開会式式典のスタートです!!

大会を支えるスタッフの多さには驚かされました。
猛烈な暑さの中、演奏や合唱をされた方々にも感謝、感謝です。

大会旗を先頭に、沖縄県から役員・選手団の入場。

入場最後は我が栃木県。
会場の拍手が一段と大きく響きます。

選手たちも人の子。
天皇皇后両陛下をより近くで・・・という思いで行進が乱れ、最後はこんな状態に。
応援しています、頑張ってくださいね。

ちゃんと椅子が用意され、選手たちは着席した状態で式典が進みました。
フッと貧血で倒れる生徒続出だった中学校の朝礼を思い出しました。

福田富一栃木県知事の開会宣言からはじまり、国旗儀礼、大会旗・日本スポーツ協会旗儀礼、栃木県旗・宇都宮市旗儀礼と続きます。国歌や栃木県民の歌を大きな声で歌えなかったのが心残り。早く声を上げて歌唱、応援できる日を心待ちしています。

「天皇陛下のおことば」は格別なものがありました。
両陛下の地方訪問は約2年8ヶ月ぶり。コロナ感染拡大以降初めてのこと。
アフターコロナの幕開けを感じさせて頂きました。

栃木県ゆかりの著名アスリートから未来を担う若手選手に炬火がリレー。
大谷石で作られたいちごの形をした炬火台に点火!!

栃木県の代表者が選手宣誓を行い、総合開会式の式典が終了しました。

このあと行われた「式典演技」。見事な内容で、感動させられました。
石川恋さんや栃木県の少年少女がナビゲーターとして登場。
その後、会場を埋め尽くすダンサー達が続々と。

中学生・高校生を中心に総勢1400人。
栃木の自然、歴史、特産物をダンスや演技で表現。
最後にはサトウヒロコさんが大会イメージソングを熱唱。大いに盛り上がりました。
披露するまでどれほどの練習を積み重ねてこられたのか、想像するだけで頭が下がります。

素晴らしい総合開会式に参加させて頂き、生涯の中でも一二を争う幸せな経験をさせて貰いました。
みなさんもこの機会に・・・
一生に一・二度しかない地元開催の国民体育大会。地方では味わえない国レベルのイベントの凄さを実感しに、競技会場や栃木県総合運動公園に足を運んでください。
そして関係者の皆様には、大会を成功させ鹿児島県に繋いでくださいね。
エールを送らせて貰います。
○「いちご一会 とちぎ国体」公式HP、
公式ツイッター
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