開店祝いのお花の中に、有名な会員制リゾートホテルの総支配人さんからのものが。
尋ねてみると、店主はそこで二十五年間、懐石料理を担当されていたとのこと。
舌が肥えた方々が集う場所で腕を磨いてきただけあって、納得の料理がならび幸せな気分を味わえました。
2022年8月26日、東武宇都宮線、安塚駅の近く一軒のお店がオープンしました。
お店の名前は「土鍋ごはん 秋の田」。
店名を聞いた瞬間、百人一首の天智天皇が詠んだと言われる一句が思い浮かんできました。
「東武宇都宮線、安塚駅の近く」と書きましたが、駅の反対側。「東側」です。(東口はありません)
栃木街道からは一旦線路を超え、東側に回る必要があります。
安塚駅北側から行くと、踏切も道路も広いのでストレスなく行くことができますよ。

周囲はのどかな田園風景。
快調に車を走らせると、看板に貼られた小さな看板が目に飛び込んできた。ここが目的のお店らしい。
店舗前には広々とした砂利の駐車場が完備されています。

席が限られているので「予約」されてから伺うのをオススメします。
この日は「予約」で満席。お隣の方はお知り合いを連れ、二回目の訪問のようでした。
玄関先の飛び石に使われているのは、蕎麦を挽くときに使う石臼。
おじいさんの家にあったそうで、新店ですが積み重ねられた歴史を感じさせてくれました。

ランチは税込み2000円から。
前菜、土鍋ごはん、赤出汁、香物、出汁茶漬けセット、水菓子、ドリンクが付いてきます。

土鍋ごはんは定番の四種類、季節限定の二種類、計六種類から選ぶことが出来ます。
今回は「炙り霧降高原牛もものさっぱりポン酢風味の土鍋ごはん」2500円(税込)をお願いしました。

最初に登場した「前菜」にビックリ!!
都内のホテルで頂くような、器も素敵な料理が並んでいるではないですか。
食材も手間も惜しまず作り込まれており、予想を超える美味しさでした。

「ツルムラサキ、糸瓜、トマト、万願寺(オクラ)、茄子の土佐酢ジュレがけ」

「冷やし冬瓜と南瓜の海老そぼろ餡掛け」

「季節の茶碗蒸し(「とうもろこしの茶碗蒸し)」

続いて「土鍋ごはん」。
時間がかかるかと思いきや、さほど待たずに。さすが熟練の技、段取りもお見事。

早速土鍋の蓋を開けてみましょう。
湯気が立ち上り、中からうっすらピンク色したお肉が顔を出した。

茶碗によそって頂きます。
もも肉ですので少し硬めですが、噛むごとにじゅわ~と旨みが溢れ出す。
肉の下にはそぼろ肉、さっぱりポン酢を加えた出汁で炊かれたご飯は上品な旨みで満ちています。
おこげも楽しめ、ひとりニンマリ。写真の分量で二杯はそのまま頂き・・・。

三杯目、最後の一杯はお茶漬けで。
お茶漬けセットと出汁を加えて頂きます。

サラサラと気持ちよく入っていき、大満足の一杯になりました。
食べきれない場合は、お持ち帰りが可能とのこと。女性も安心して足を運んでください。

添えられている香物も手を抜かない。
この香物をおかずに、白米が食べたくなった。

赤出汁もホッとする美味しさです。

〆には水菓子とホットコーヒー。
水菓子も手間がかかっており、正直壬生町の方が羨ましくなりました。

水菓子「嶺岡豆腐(牛乳と葛で)、コーヒーゼリー、スイカ寄せ、メロン、梨」
のどかな田園風景が広がる場所で、素敵な料理と出逢えました。
○「土鍋ごはん 秋の田」住所:壬生町安塚1137-4
電話番号:0282-33-9008
定休日:日曜日、第二月曜日
営業時間:11時30分~14時(L.O13時10分)、17時30分~21時(L.O20時10分)
夜の部は要予約
公式インスタグラム、
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