私が小さな頃は街なかのいたるところに暗闇があり、そこに潜む異界の存在を身近なものとして感じてました。
テレビをつければ「あなたの知らない世界」や宜保愛子さんなどの「心霊特集」。
「口裂け女」が社会現象にまでなったのをつい先日のことのように覚えています。
街が明るくなり妖怪達の住処は激減してますが、今でも「鬼滅の刃」や「呪術廻戦」が大人気。21世紀の子どもたちにも、鬼や妖怪は生き続けているようです。
栃木県立博物館で現在開催されている企画展「異界~あなたとふいにつながるせかい~」。
先日入館者が一万人を突破したと新聞などで報道され、大好評とのことでした。

大人になり忘れてしまった異界の存在と、もしかしたら再会できるかもしれない・・・。
そんなことを想いながら、久しぶりに「栃木県立博物館」にお邪魔しました。

ありがたいことに、こちらの企画展は「撮影OK」。
但しフラッシュ撮影はNGですので、お気をつけください。

神棚、仏壇、御札等々、当たり前にあった日常風景。
民俗的な慣習、行事、儀式の中にも、異界の存在を意識したものがいかに多かったかを再認識させて貰いました。
それらの展示物の中から、面白そうなものをちょっとご紹介。
まずは、伝説の百目鬼の姿を描いたという「百目鬼之姿」(宇都宮市本願寺所蔵:1325年)。初公開。
現在でも名前が残っており、宇都宮二荒山神社北側の路地は「百目鬼通り」と呼ばれています。

那須の殺生石が割れ再び脚光を浴びている「九尾の狐」のルーツ、「玉藻前草紙」の解説や描かれた屏風等も。

そしてみなさんも見たことがある有名な「幽霊図」が数点展示されていました。
子供の頃見て、凍りついたものでした。

私が見たものはパネルでしたが、企画展後期の5月24日からは国立歴史民俗博物館蔵の現物が展示されます。
現物の絵には念がこもってそうで・・・、怖くて直視できそうもない!!勇気ある方々、是非挑戦してください。

そしてこちらの展示も必見!!
カーテンの向こう側に何があるかは、ご自分の目でお確かめください。
小さなお子さんたちは、開ける瞬間テンション上がるだろうな~。

栃木県立博物館内のレストランでは、企画展限定メニューが用意されていました。
胃袋も異界で満たしてくださいね。
〇「栃木県立博物館」住所:宇都宮市睦町2-2
電話番号:028-634-1311
休館日:月曜日(祝日の場合は開館・翌日休み、定期消毒6/下旬~7/上旬)
開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)
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