明治40年創業。
佐野市役所近く、日光例幣使街道沿いにある「野村屋本店」。
歴史を感じる佇まい、駐車場はお店の横に完備されています。

佐野市葛生町仙波に、昔から伝わる珍しい郷土料理があるという。その名は「耳うどん」。
この「耳うどん」を食べれば、無病息災&厄除けになるとの言い伝えがあるとのこと。
「野村屋本店」では「耳うどん」が食べられると知り、伺うことにしました。

テーブル席と小上がりの席。
壁には取材で訪れた有名人の色紙がズラリ。

さて、「耳うどん」を注文しましょう。
郷土料理というと保守的なイメージですが、「カレー煮込み耳うどん(もち、チーズ入り)」や「グリーンカレー耳うどん(温泉たまご入り)」など多彩。伝統に固守せず、今の人に好まれる味を追求する姿に感心させられました。

栃木県産のそば粉を使った手打ちそば。

飯物も様々用意され、地元の方と思われる人達で12時台は満席状態でした。

悩んだ挙げ句、素朴な田舎の光景をイメージし「けんちん汁耳うどん」850円(税込)を注文。
しかし登場したのは朱色の丼。それも蓋付き。
仰々しい雰囲気で、蓋を持つ手が震えてしまいそう~。

蓋を開けると立ち上る白い湯気。そして食欲さそういい香りが広がっていく。
里芋などの根菜たっぷり、体が喜びそう!!

里芋は見えるけど、耳うどんはどこに!?
具材の下に箸を差し入れると、耳うどんがたくさん浮上。

まさに形状は「耳」そのもの。なんて不思議な形のうどんを作ったんだろう~!!
この「耳うどん」は、「悪魔の耳」を模して作ったのだそうです。
聞き耳立てている「悪魔」に家庭内の話を聞かれないよう、「悪魔の耳」を食べてしまおうという発想から「耳うどん」が誕生したとのこと。面白い謂れある郷土料理ですね。
形は奇抜ですが、「すいとん」を食べている感覚。
モッチリ噛みごたえもあり、満足感を高めてくれます。

寒いこの時期には嬉しい濃いめの汁。

そば湯も提供され、汁をそば湯で割ると柔らかい味に変わり丁度いい美味しさに。
無病息災&厄除けも完了、体も温まりました。
○「野村屋本店」住所:佐野市相生町2819
電話番号:0283-22-0396
定休日:木曜日(祝日の場合は営業)
営業時間:11時~18時30分(但し第四水曜日は、14時L.O)
公式HP、
公式インスタグラム、
栃ナビHP
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