足利銀行本店西側に広がる閑静な住宅街、「北一の沢町」。
その一角にある「Restaurant Kakurai」が11月1日、十周年を迎えました。

未曾有の大災害「東日本大震災」前後に数多くのお店が誕生。
厳しい船出を余儀なくされましたが、私のよく通うお店は無事十周年を迎えたお店がいくつもあり嬉しい限りです。

ワインセラーの上には、「オーパス・ワン」の空き瓶がズラリ。
人とワインとの素敵な出会いが、ひとつひとつ積み重ねられてきた歴史を物語っていました。

十周年の記念日が過ぎたある日、大好きなシェフと二人っきりのディナー。
ご一緒したのは「男性と二人っきりは初めてかも・・・」と語るダンディーな、創業41年フレンチレストランのオーナーシェフのSさん。「Restaurant Kakurai」の加倉井シェフも憧れている方。
まだ他の客さんが来店されていない時間帯には、カウンター越しに私達の会話に加倉井シェフも混ざりさらに楽しい時間を過ごさせて貰いました。

まずは泡で乾杯!!
十周年おめでとうございます。

ここから秋の味覚満載、至高の料理が始まりました。
「秋刀魚のコンフィ 加倉井家オーガニック柚子」
(秋刀魚を柚子とオリーブオイルにてオーブンで半日加熱、仕上げはトマトソースとハーブオイルと共に)
事細かく料理を説明する加倉井シェフ。一品一品、Sシェフのお眼鏡にかなうのかと緊張した面持ちでしたが・・・。
でもすぐリラックスした雰囲気になり、単なる「食べるの大好き」オジサン達の集いになりました。

「仏産フォアグラのプリン 県産無花果 木苺ソース」
(フォアグラと県産磨宝卵そしてコニャックやポートワインも使用しプリンに)
まるでデザートのような一品。見た目以上に味にもビックリ。
乙女チックな外観なのに大人の味わい。初めて口にする味わいで、新鮮でした。

「ブルターニュ産鴨と松茸のロワイヤル トリュフまで添えて」
(鴨出汁で炊いたキュイスドカナール、煮汁をクラリフェしWコンソメ 仕様にした後ロワイヤルを作りました、松茸の風味や食感とマルケ産秋トリュフのアクセントを)
芳醇なトリュフの香りに包まれ、うっとりと。
口にすると鴨と松茸が溢れてきます。なんという贅沢。

この日はグラスで泡、白、赤を一杯ずつ。
続いては白ワイン。

「北海道産活セコガニのリゾット風」
(北海道からの使者を脚、身、ミソ、内子、外子、ガラと解体し、ガラは出汁、各パーツ毎火入をしながらリゾットに仕上げます)
セコガニ(メスのズワイガニ)の季節到来。
今年も無事にお目にかかれて幸いです。

蟹は美味しいけど、食べるのに手間が・・・。
そういう心配は無用。ありがたい。

ここで赤ワインにチェンジ。

「牛ハツと仏産キノコのソテー」
(国産の牛ハツとキノコをガーリックオイルでシンプルにソテー、仕上げにグラス・ド・ヴォライユでグラッセゲランドの塩で)
クセがなくスッと入っていくハツ。聞くと高級ブランドの和牛のハツとのこと。
塩加減も絶妙で、Sシェフも絶賛。

「岸本さんの万葉牛トモサンカク(牝牛)のロティ 赤ワインと日光たまり醤油のソース」
(素晴らしい身質なのでシンプルに塩胡椒でロースト、ソースは煮詰めた赤ワインとフォン・ド・ヴォーそしてたまり醤油と蜂蜜です)
ムチムチ、もっちり。幸せ気分を味あわせて貰いました。

「卵明舎磨宝卵使用キャラメルアイス 山梨県産ラ・フランス」
(バニラと白ワインで炊いた洋梨、そして煮汁ジュレ 各々を活かすよう優しいめなキャラメルアイスと共にサッパリと)
このあと、コーヒーで〆。
最後まで大満足のディナーとなりました。
「男同士の会話は久しぶりで新鮮だった」とSシェフ。
貴重な時間を共に過ごさせていただき、ありがとうございました。
加倉井シェフのますますのご活躍をお祈りしています。ご馳走様でした。
○「Restaurant Kakurai」住所:宇都宮市北一の沢町4-10 ジュネスガーデン103
電話番号:028-622-5333
定休日:不定休(昼夜とも、完全予約制)
営業時間:11時30分~14時(L.O13時)、18時~22時(L.O20時30分)
公式HP、
公式フェイスブック、
公式インスタグラム
- 関連記事
-