徳川家康の霊柩が日光山に改葬されたあと、毎年京都の朝廷から日光東照宮へ幣帛を奉納する勅使がつかわされたという。彼らが通った道は「例幣使街道」と呼ばれ、江戸幕府直轄の脇街道として整備・維持されました。
現在も鹿沼市から日光市にかけての区間は、日光杉並木が。
当時の面影を残しています。

日光例幣使街道沿いに評判の蕎麦やさんがあるという。
教えられた住所をナビに入れえると、なにも無い場所に目的地のマークが。
街道から一本入れとのお店の案内看板。
見えた時点で通り過ぎてしまい、遠くでUターン。戻って再チャレンジ。
今度は注意深く。減速して無事に側道に入れました。

お店の名前は「野点庵(のだてあん)」。
鹿沼市から日光市方面へ。
日光例幣使街道を走らせ、JR日光線・文挟駅周辺にお店がありました。
密度高く生えている杉のお陰で、お店らしい店舗が見当たらない。
看板を頼りに砂利の側道を走らせると・・・

「駐車場」と書かれた大きな看板。
数台分の駐車場が確保されていました。
お店はこの先。西に見える雑木林の中にあるらしい。

100m先のお店横にも車を停められるようですが・・・。
あまりにも道路が細く、こちらに車を停め歩いてお店に向かうことに。

お店にたどり着くまで、ワクワクドキドキ。
日常を離れ、知らない場所で冒険の旅をしているかのよう~。
雑木林の中に、それらしい建物が見えてきた。
たった一分足らずの「冒険」でしたが、不安から発見の喜びへ。感情が躍動します。

敷地1200坪の雑木林の中にある、隠れ家的なお店。
こんな場所に!!と、思わずひとり呟いてしまいました。
伺った時には八割方席が埋まっており、人気の高さにも驚かされました。

テーブル席と小上がりの席。
太い梁に柱。大きな窓からは、雑木林が間近に見えます。
林の中の一軒家。気持ちいい空間です。

11月1日から「新そば」がスタート。
日光・小来川地区の農家さんか大切に育てたそばを自家製粉。
どんな蕎麦が食べられるか、期待が高まります。

二八蕎麦以外に十割蕎麦も。
天ぷらも食べたいところですがグッと我慢。
おすすめセットB「もりそば+そばがき」1000円+「そば大盛り」200円(すべて税込)をお願いしました。

裏面には単品料理や飲み物がズラリ。
「そば米のカニ雑炊」も興味惹かれます。

まずは、茹でたて温か「そばがき」。
大きさ、厚みもあり、ひとりで食べるには多過ぎかも・・・。
そんなことを思いながら箸を付けたら、あまりの美味しさにビックリ。
「そばがき」に対するイメージが、イイ意味で変わりました。
ふんわりもっちり。プニュッと口の中で弾けます。
食べ出したら止まらない。ペロリと一人で平らげてしまいました。

続いて「もりそば(大盛)」。
盛りがよく、食べ応え十分。

まずは汁を付けずに。
水がいいのか、なめらかな口当たり。スルリと入っていきます。
噛むとそば殻が口の中で弾け、蕎麦の風味が広がります。

蕎麦つゆを少し付けて。
爽やかな「草原」の香りが鼻を抜けていく。
つゆ自体まろやかで甘みさえ感じ、「草原」の要素が見当たらないのに・・・、不思議。
のびやかで表情緩む、美味しいお蕎麦でした。

年末の通常営業は12月30日まで。(31日は予約のみ)
お持ち帰りの生そばを買って帰られる人も多くいらっしゃいました。
○「野点庵(のだてあん)」住所:日光市小倉867-24
電話番号:0288-27-3040
定休日:月曜、火曜日(祝日の場合は営業)
営業時間:11時~15時(蕎麦が無くなり次第終了)
栃ナビHP、
食べログHP
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