「懐石料理」か「鉄板焼き」か。
夕食は二種類から選ぶことが出来ます。
予約時によくわからず指定しなかったところ、「鉄板焼き・予約済み」の案内が届きました。
「鉄板焼き」も魅力的ですが、どこでも頂けそう~。
ということで、総合予約センターに連絡し「懐石料理」に変更して貰うことに。
満席とのことでしたが、キャンセルが出たとの連絡が来て「懐石料理」に変更することが出来ました。
「日本料理・節中」。
こちらが今宵の席。
奥には「鉄板焼き 候」があり、カウンター席で食事が楽しめるようです。
プライバシー確保を意識した間取り。
極力周囲の人と顔を合わさず済むように作られていました。
私達は、四人まで入れる奥の個室に通して貰いました。

本来なら予約時にお願いすべき事項でしたが、ダメ元でチェックイン時私の分だけ「減塩」仕様で出来ないか相談を持ちかけたところ・・・。厨房と確認して貰い、「出来るだけの対応をして頂ける」と、ありがたい回答。
結論から言うと、しっかり減塩された料理を提供して頂けました。
出汁の綺麗な美味しさ、食材の繊細な味わいが堪能でき大満足。
料理長の古越 唯夫さんはフレンチ出身。
和洋折衷の素晴らしい料理が次々と登場し、最後まで私達を楽しませてくれました。

ドリンクメニューを拝見。
さすが有名処がズラリ。栃木県からは、さくら市の「仙禽」がエントリー。

では、食事を進めて参りましょう。
八寸
「雲丹と金時草 梅の香り 花穂紫蘇」「蛤スープ煮 銀杏 唐墨」「烏賊とこのわた 振り柚子」
伝統と気品溢れた器も素敵。
江戸切子などの器をあけると・・・。

江戸時代に徳川家康も食べたと言われる「日本最大珍味」、雲丹、唐墨、このわたを使った三品。
趣向を凝らした料理が続きます。

お椀
「那須御養卵と菊花のすり流し 黒湯波 茗荷と鯛の真丈 柚子」
Mさんの椀と飲み比べさせて貰うと、確かに私の椀は減塩され薄味仕立て。
でもしっかり出汁がきいており、満足いく美味しさに仕上がっていました。

お造り
「本鮪」「甘鯛羅臼昆布仕立て」「焼き甘鯛と香菜浸し」 土佐醤油、煎酒
美味しい物を少しずつ、まさに大人の贅沢。
無花果と甘鯛の組合せにビックリ。

彩
「ホワイトアスパラ剣巻き」「とろ鯖コンフィ青銅鏡蕪」「ヤシオマスタルタル」「鶉のパリ焼き」「キャビアとひじき麹の胡麻和え」
田母沢御用邸にちなみ、「三種の神器」の剣、鏡、玉を料理で表現。
子供がタコに見立てたウィンナーで喜ぶように、こういう料理楽しくて大好きです。

オードブル
「鮑のアンチョビバターソース」「フォアグラ照り焼き 芥子」「黒トリュフのスープ」
「世界の三大珍味」、キャビア、フォアグラ、トリュフの競演。
黒トリュフのスープはコンソメ仕立て。このコンソメが美味しくてビックリ!!さすがフレンチ出身です。

焼き物
「栃木牛フィレ肉のロースト」至福のソース三種(ボルドレーズ、ヴァンルージュ、ポワブル)
低温でじっくり火を入れた美しいフィレ肉。
なめらかで柔らか。肉自体の良さが良く伝わります。

お野菜
「松茸と水菜の煮浸し 湯波 かぼす」

蓋を開けた瞬間、松茸の香りがふわりと舞い踊る!!
心も軽やか。素敵な食事が頂けたと、余韻を楽しむことが出来ました。

食事
「阿寒湖エクスビスのばら揚げ アンティチョーク 大葉紫蘇 針生姜 鬼卸し大根、塩海苔」
留椀
「合わせ味噌仕立て」
香物
「盛り合わせ」
土鍋が運ばれて来ました。

大正天皇即位の礼の祝宴で出されたという、「エクスビス(ザリガニ)のばら揚げ炊き込みご飯」。(祝宴で出されたのは「ザリガニのポタージュ」)
固い外殻部分は取り除き、よく混ぜて頂きます。
「エクスビス(ザリガニ)」は、フランス料理では高級食材のひとつ。
阿寒湖のエクスビスは「ウチダザリガニ」という種類で、人気の食材になっているようです。

ザリガニというと、近所の川で「ザリガニ釣り」をした想い出が。
当時は河川が汚れており、食べる気にもなりませんでした。

たぶん・・・人生初めて「ザリガニ」を食べたのですが・・・。
プリッと引き締まった身が美味しく、上品な甘みさえ感じました。ふたりで二杯ずつ。
土鍋にたっぷりの炊き込みご飯をペロリ、綺麗に食べ尽くさせて貰いました。
「ザリガニ」を栃木県の新名物にしようという動きも。
(
Otowa restaurant(宇都宮市)音羽和紀氏、
中禅寺金谷ホテル(日光市) 増子陽氏、
RESTAURANT chihiro(宇都宮市)相馬千尋氏の3名のフレンチシェフによるザリガニ料理の試食会が、2020年1月那珂川町で開催されました。)
食べると美味しいですが、食材としての馴染みが薄い「ザリガニ」。やはり、ネーミングが重要ですね。
とちぎの清流で育った「リバーロブスター」、とちぎの田んぼで育った「ライスロブスター」というブランド名を付けるのはいかがでしょうか?

デザート
「献上デザート」季節のフルーツ、カラメルケーキと抹茶のクリーム
季節のフルーツはシャインマスカット。これでお腹一杯!!と思っていたら・・・

甘味 お薄
「安納芋の菊仕立て」
最後は和菓子とお抹茶で〆。
ボリューム満点、食材の良さが綺麗に伝わる料理の数々に舌鼓。
クドくなかったので胃もスッキリ。気持ちよく眠りにつくことが出来ました。ご馳走様でした~。
○「ふふ日光」住所:日光市本町1573-8
電話番号:0288-25-5122、(総合予約センター)0570-0117-22
公式HP
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