世界遺産にも登録されている「日光の社寺」。
修学旅行者用の宿泊施設は数多くあるものの、大人を満足させる宿泊施設の少なさが長年の課題でした。
2020年10月2日、田母沢御用邸記念公園に隣接地に「ふふ 日光」が開業しました。
「ふふ」はカトウプレジャーグループのスモールラグジュアリーリゾートホテル。
熱海、河口湖、奈良に次いで4施設目の「ふふ」となりました。

かつて1914年(大正3年)に建てられた田母沢御用邸付属邸の跡地。
隣接する「田母沢御用邸」とともに、皇室の方々の静養地として利用された歴史ある場所です。
「年内は予約で満室」という開業時の新聞報道でしたが、ネットで確認してみたところ空室発見。
これ幸いと喜び勇んで、予約してしまいました。
紅葉のシーズンも終わり、落ちつきを取り戻しつつある日光。
中禅寺湖畔に7月にオープンした「
ザ・リッツ・カールトン日光」とは違い、いろは坂を登る必要は無し。
日光東照宮とも近く、日光宇都宮道路・清滝ICを降りてすぐ。国道120号線沿いにあります。
但し道路沿いにはこの小さめの看板しか掲げてないので、「田母沢川」周辺に来ましたら見落とさないよう気をつけて下さい。

建物は奥まった場所に建てられており、周囲の木々で建物が見えずらい造りになっています。

車寄せにはスタッフがおり、笑顔で迎えてくれました。

客室数は全24室。すべて違うデザインが施されているとか。
平屋と三階建ての建物が通路で繋がっています。
玄関周りは宇都宮の名産「大谷石」が貼られ、玄関奥の庭には樹齢350年超の「五葉つつじ」。
五葉つつじは皇族ゆかりの落葉樹です。

玄関の照明は、下から見上げると「梅の形」をしています。
お隣の田母沢御用邸の中核となった建物は、紀州徳川家江戸中屋敷の中心部分を移設したもの。
紀州と言えば、梅の名産地ですね。
また御学問所は梅の間と呼ばれていたことから、「ふふ日光」に取り入れられたようです。
この他にも随所に御用邸ゆかりのデザインが使われていました。

15時からチェックインが可能。
すでに多くのお客さんが来館され、チャックインの順番を待っている様子。
「ふふラウンジ」に通され、待つことしばし。

英国王室御用達、ジョゼフペリエ(シャンパン)や自家製ジンジャエールなどが無料で提供され、待っている間も苦にならない。
今回ご一緒したのはMさん。なぜかオヤジ二人組での旅になりました。(無理を言って付き合って貰いました。感謝)

チェックインが完了し、係の方と一緒に部屋に向かうことに。
渡り廊下には屋根がありますが、これからの季節寒さが応えそう~。

大浴場は渡り廊下の先・・・湯冷めの心配も。
(と、この時は思いましたが、大満足の部屋風呂完備で大浴場では入浴しませんでした)

使わせて貰ったのは203号室の「プレミアムスイート」。
予約時にたまたま空いていた部屋。
客室は6タイプあり、一番小さな部屋でも広さは56㎡の広さがあります。

「プレミアムスイート」は下から2番目、と言っても71.2㎡の広さ。
ビジネスホテルのシングル部屋の大きさは15㎡と言われてますので、約五倍の広さです。
(一番広い「ふふラグジュアリープレミアムスイート」は140㎡)

ベットは別部屋。
少し固めのシモンズベット。寝心地よく、グッスリと睡眠がとれました。

冷蔵庫の中に入っている、炭酸水、ミネラルウォーター、マスカットティー、ビール小瓶2本は「無料」
マスカットティーはおかわりし放題。
値札がかかっているものだけ有料。

ルームサービスのお値段も、良心的な価格設定で驚かされました。

マスカットティーを頂きながら、部屋おきのお茶菓子(チュコレーとコーキングされたマシュマロ)を。

貴重な「ジャパニーズウィスキー」も、このお値段。
いつもなら喜んで開けたのでしょうが、諸事情がありお酒を慎んでおり無開封。
フリードリンクが充実しており、予約時に支払った一泊二食付きの宿泊料金以外は入湯税と夕食時に頼んだペリエのみ。
至れり尽くせり、大満足の旅になりました。

そして何と言っても、部屋のお風呂が素晴らしい!!
部屋風呂、大浴場とも天然温泉。
「田母沢温泉 ふふ日光の湯(自家源泉)」を1500mの深さまで掘削し、掘り当てたようです。
なめらかな湯質の「アルカリ性単純温泉」。
温度、湯量を自動で調整。
お湯の入れ替え無しで、入室時から退出時まで常時入浴が楽しめるんです。

湯船は足も伸ばせる広さ。
石張りの洗い場は床暖房されています。
朝晩一回ずつ、ゆっくり温泉を楽しませて貰いました。

かけ流し状態でお湯の流れる音、そして天井に映った水面が美しかったです。

ダイソンのドライヤー、防水性能あるテレビモニター。
オーガニックのアメニティー類も充実していました。

バスタオルなどは、玄関脇の収納ボックスに入れておくと、係の人が新しいモノと交換してくれます。
係の人と顔を合わせること無く常時対応してくれました。

まだ日が高い。
お隣の「
田母沢御用邸記念公園」に歩いて見学に行こう~。

明治期に造営された御用邸の中でも最大規模の木造建築で、「国の重要文化財」。
江戸、明治、大正の建築様式を見ることが出来ます。
地元にながら初めて訪れたというKさん。
熱心に見入っていました。

田母沢御用邸の古い地図が掲示されており、「ふふ日光」がある場所は左上。
青い線で区切られた「田母沢御用邸付属邸」。スケールが大きすぎます。
かつて御用邸の一部だった「
日光植物園」(12月1日~4月14日の間は閉園)も隣接していますので、この周辺は見所満載です。

「田母沢御用邸」の見学後「ふふ日光」内を見渡すと、「田母沢御用邸」で使われていたデザインが活かされているのに気がつきました。大正ロマンを感じさせるを部屋のコンセント・・・

「サインボタン」も、ハイカラです。

予約した夕食開始は、18時~。
まだ時間がある・・・。
「ふふラウンジ」では16時~19時30分の間、フリードリンクを楽しめます。

暖炉に火が入り、軽くお酒でも傾けましょう~。

「ハイボール」と「日光麹甘酒」で乾杯。
シャンパンや生ビール、自家製サングリアなどフリードリンクも多彩。

「アフタヌーンティー」(有料)も楽しめるようでした。

夜の帳が下り、夕食の時間になりました。
どんな料理が頂けるのか、楽しみ~。
○「ふふ日光」住所:日光市本町1573-8
電話番号:0288-25-5122、(総合予約センター)0570-0117-22
公式HP
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