「若竹の杜 若山農場」
宇都宮インターチャンジ近くにある約24ヘクタールの圃場。
親子三代、百年もの長き年月、この地で竹や栗を作り続けています。

私が初めて「若山農場」を知ったのは、2003年に開業した「六本木ヒルズ」の紹介記事。
施設内に植えられた竹は、背が6mまでしか成長しない新種の竹「ヒメアケボノモウソウチク」。
孟宗竹の品種改良に成功した農場として、紹介されていました。
その後、アメリカIBM本社や東京ミッドタウン六本木などにも植えられ話題になりました。
子供達が小さい頃、「
筍狩り(4~5月)」に伺って以来、十数年ぶりの「若山農場」。
映画やドラマ、CMのロケ地として大人気。
宇都宮市内の観光スポットとしても取り上げられています。

宇都宮インターチェンジを降りてすぐ。
日光街道からほんの少し入った場所に、「若山農場」がありました。
門の中にも駐車場がありますが、門の外にも広々とした駐車場が用意されています。

2020年10月31日~2021年2月28日の金、土、日、祝日、「Bamboo Winter Lights 2020」と称し、日没から20時までライトアップされた竹林を見ることが出来ます。
月~木曜日は昼間だけ。

金~日曜日は昼間と夜(日没~20時)で料金が変わりますので、ご注意ください。

受付で500円(税込)を支払い、農場内の探索開始。
さすがに広く、「竹林散策」は約一時間に及びました。

ちなみに受付の奥にはショップが併設され、栗羊羹などの「栗」関連商品や竹の水煮などの「筍」関連商品が売られていました。

受付時で頂いたリーフレットに載っていた「散策MAP」を参考にしながら。
CMやロケ地になった場所など、見たいところ満載。

まずは「栗林」に遭遇。
「栗拾い」は9月~10月の期間、収穫体験が出来ます。
さすがに11月下旬の今は、栗の収穫は終了。
4月~5月は「筍狩り」、7月~8月は「ベリー摘み」が楽しめます。

六本木ヒルズなどに植えられた伸びない竹「ヒメアケボノモウソウチク」。(通路、左側)
通路の右側は通常の「孟宗竹」ですので、大きさの違いをわかってくれることでしょう。

近代的な建築物と竹とのコラボレーションを容易に可能にさせた「ヒメアケボノモウソウチク」は、様々な場所に植えられています。ちなみに我が家の庭にも、植えられています。

水が無く米が作れなかった宝木地区に田川から取水。農業用水として作られた「新川」。
ご存じ、二宮尊徳によって作られた人工河川です。
農業内に「宝木堀」と呼ばれる素掘りされた当時の様子が伺える場所がありました。
椎名林檎の「いろはにほへと」のPVに使用されました。(竹林および、ラストはここで撮影)

樹齢500年を超える樫の大木。
三本でひとつの樹形を形成しており、美しい姿にしばし魅入っていました。

リーフレットの「散策MAP」で一番最初に注目した場所が、農場の南西の端にありました。
竹林の中も歩き抜けることも可能と受付時に確認。その場所に向かうことにしました。
「土が軟らかい」
歩いて初めて農場内の「土」がふわりと柔らかく、弾力があるのに気がつきました。
四方を竹に囲まれ、森林浴ならぬ竹林浴。
日差しもまっすぐ降り注ぎ、清々しい気持ちに。

「西弁天沼」
宇都宮の街なかを流れる「釜川」の源流がここ。
日光中禅寺湖の水が伏流水となり、この地に湧き出ているそうです。
以前「釜川」の源流を探しに出かけ、すぐそばの杉林までたどり着いたモノの見つからず断念したことが。
十数年来憧れの地だった「西弁天沼」と出逢え、ひとり悦に入っていました。

ライトアップイベント、「Bamboo Winter Lights 2020」のために作られた巨大ブランコ。
熊本を拠点として活動している「CHIKAKEN(ちかけん)」によって作られたもの。
大小ひとつずつのブランコが設置されていました。

大きな方のブランコを乗り、漕ぎ出しました。
空が近い。

竹林の中に設置された巨大テント。
土日祝日限定で茶屋としてく使われ、抹茶や淹れたてコーヒーが頂けるようです。

「金明孟宗竹」
黄金に輝く貴重な品種の竹。
映画「
るろうに剣心 伝説の最後編」などでのロケ地として使われた場所。
孟宗竹の突然変異で、黄金色と緑色の縦じまがはいっている特殊な竹。
福岡県、高知県、宮崎県などでは、国や県の天然記念物に指定されています。

その隣の孟宗竹は、伊藤園「おーい、お茶」のCMなどで使われた場所。
竹の密度が高く、深い緑が印象的。
京都の山奥深い竹林にいるような感覚に。
「
栃木県フィルムコレクション」のホームページには、ここ若山農場がロケ地として使われた映画やドラマの一部が紹介されています。

ドラマ「水戸黄門」に登場する水戸光圀の杖といえば、この「亀甲竹」。
亀甲状した模様が特徴の竹。

これらの竹林の中央には、巨大なケヤキの木。
ベンチが置かれ、ここで一休みできます。
圧倒的な存在感。普段の生活では感じることが少ない、自然への畏敬の念が自然に湧いてきました。

竹林の中でハンモックで寛いだり、キャンプも楽しめるとか。
楽しみ方が多彩に用意されています。

トラックに乗せられ、これから出荷される竹達と出会えました。
竹材、竹製品、食材用竹苗の販売もされています。

昼間の「若竹の杜 若山農場」を紹介させて貰いました。
明日のブログで、前日仕事帰りに訪れた「Bamboo Winter Lights 2020」の様子をお届けします。
お楽しみに~。
○「若竹の杜 若山農場」住所:宇都宮市宝木本町2018
電話番号:028-665-1417
公式HP、
栃ナビHP
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