「日光の社寺」が世界遺産に登録されたのは、1999年12月。
海外からの観光客の増加が見込まれ、世界に誇れるラグジュアリーホテルの誕生が急務と言われ続けて早二十年。
ついに長年の夢が現実になりました。
2020年7月15日、「ザ・リッツ・カールトン日光」がオープン。
場所は上り専用の第二いろは坂の終点付近。
明治27年(1894年)創業の「日光レークサイドホテル」があった奥日光、中禅寺湖湖畔。

今回ホテルスタッフさん始め関係者の皆様のお力沿いをいただき、内覧させて頂く機会を得ました。誠にありがとうございました。感謝申し上げます。
ではご一緒に、「ザ・リッツ・カールトン日光」を見て参りましょう。
日本国内では、大阪、東京、沖縄、京都に次ぐ五番目の「ザ・リッツ・カールトン」。
立派な木々に覆われ建物は派手さは無く、落ちついた大人の雰囲気を醸し出しています。(日光レークサイドホテル時代の木々を活かしたレイアウトになっています)
ホテルエントランスに車を横付けすると、係員が車を預かり駐車を代行してくれる「バレーパーキング(Valet Parking)が導入されています。まるで映画の一シーンのよう~。
(ホテル内の駐車料金はお高くなっています。ちょっとした見学は、周辺の駐車場を利用されることをオススメします)

一瞬どこからホテル内に入るのか、まごついてしまいました。
そう、豪華で広々としたエントランスが見当たらない。
壁の一角に窪んだ場所が・・・、ここがエントランス。
正面からはホテル内部がまったく見えない。
この先に何があるのか・・・、否応なしに想像が膨らみます。

入った瞬間、一気に視界が広がります。
高い天井と中庭が一望できるロビーラウンジ。
茶室のように、狭いところを通ってきたからこそ、圧倒的な開放感を感じることができました。
こちらではテラス席も用意され、アフタヌーンティーも楽しめます。

一旦、アライバルロビー(到着ロビー)で、今回お世話になったホテルスタッフさんにご挨拶。
ご案内頂いた時間は約一時間、私の質問にも丁寧に答えて頂きました。
ちなみに正面、木製の扉は自動で開く玄関ドア。圧巻の大きさです。

一階、ロビーラウンジのお隣には、ライブラリー。
冬は極寒の奥日光、暖炉の周りは憩いの場になりそう~。

BARには、世界各国の洋酒の他、ジャパニーズウイスキーもズラリ。
今は終売になっている、山崎や響、竹鶴のエイジウイスキーも取りそろえられていました。

様々な場所に、杉や大谷石などの自然素材が活かされています。
美しい廊下を歩き、各タイプのお部屋を拝見させて頂きました。

部屋数は、全94室。
その中の多くはスタンダードルームで、部屋の広さは57㎡。
キングベッドかダブルベッドか選べます。
また眺望は、中禅寺湖を望む「中禅寺湖ビュー」と、男体山を望む「男体山ビュー」に分かれ、若干「男体山ビュー」の方がお安くなっています。
「男体山ビュー キング」ビジネスホテルのシングルルームの広さは平均11~14㎡と言われていますので、57㎡という広さにビックリ。

電動でカーテンが開き、明るい日差しと男体山ビューの眺望が目の前に。
バルコニーに出てみると、座り心地がいい椅子が設置され、眼下にはエメラルドグリーンに輝く大谷川。
左手は中禅寺湖、右手には華厳の滝。木々の合間に男体山。

お風呂もお洒落!!
ゆっくり寛ぎたい気分になりました。

荷物がたっぷり収納できるインナークローゼット。
連泊用にと持ち込んだお着替え用の衣装も、キチンと収納できそう~。

設置されている浴衣も・・・・

下駄もお洒落~。
静岡県の「
げたのみずとり」の「茶人」。ひのきで作られています。
ザ・リッツ・カールトンにいながら、温泉旅館の気分も味わえる!!
海外から来られた方は、さぞ喜ばれることでしょうね。

続いてはお待ちかね、スイートルームです。
「中禅寺湖ビュー スイート」部屋の広さは115㎡。先ほどのスタンダードルームの倍の広さがあります。

目の前には中禅寺湖、横に視線を移すと雄大な男体山が一望できます。
ホテルは中禅寺湖の東側に建っているので、中禅寺湖に沈む夕日も拝めそう~。

お風呂もスタンダードルームの倍はある広さ。
この後再度清掃が入ると言うことで、バスローブを触らせて貰いました。
なんという柔らかさ!!心地良く湯上がりの体を包んでくれることでしょう。

使われていたアメニティは英国王室御用達の「アスプレイ」。(スタンダードルームも同じ)
香港のリッツで体感済み。ユニセックスで爽やかな香りは上品。匂いに敏感な日本人にも好まれる香りです。

最後はこちら。
「ザ・リッツ・カールトン スイート」部屋の広さは277㎡。スタンダードルームの約五倍の広さ。

時を忘れて湖畔を眺めていたい・・・。
広々としたバルコニーを始め、IHコンロ付きキッチンを有するダイニングルームも。
料理人を部屋に招いて、食事を楽しむことも出来るそうです。

プライベートジムやトリートメンツルームも完備。

満天の星を眺めながらのバスタイムも格別でしょうね。

部屋には望遠鏡も設置され、遠く白根山も眺めることが出来そう~。
この日はテレビ局のカメラが入って撮影が行われていました。

続いては、和食、洋食の2つのダイニングをご紹介していきましょう。
「日本料理 BY ザ・リッツ・カールトン日光」一階ロビーラウンジ奥にお店を構えています。
営業時間は、7時~11時(L.O10時30分)、12時~15時(L.O14時)、17時30分~22時(L.O21時)。

お昼のメニューはこちら。
益子焼の器も使用された会席料理が頂けます。

随所にアートが施され、こころもときめく空間になっています。
こちらはレストラン入口に施されたアート。

メインダイニングは56席。
テラス席も用意されています。
奥日光の綺麗な空気を存分に味わいながら食事が楽しめる。想像しただけでワクワクしてきます。

日光彫のアートが彩る個室も用意されています。

「寿司カウンター」8席
久兵衛で長年修行した寿司職人は益子町出身。
日光紅鱒のお寿司なども楽しめるとのと。

「鉄板焼きコーナー」12席
栃木県産黒毛和牛のステーキや地元新鮮野菜を目の前で調理。
こちらは夜のみの営業になっています。
「レークハウス」ホテルから長い渡り廊下を渡った先にあるレストラン。
テラス席もあり、カジュアルに楽しめるお店になっています。

かつて国際避暑地として各国の大使館別荘が建ち並び、ボート遊びも盛んだった中禅寺湖。
それを背景として、ボートハウスをコンセプトとしたアート作品が並んでいます。
11時~15時(L,O14時30分)のランチタイムのメニューはこちら。

15時~17時のカフェタイムはこちら。
17時~21時(L.O20時)のディナータイムも営業しています。

中禅寺湖半側からのエントランスもあり、ふらり気軽には入店できるのも魅力のひとつ。
ランチタイムはほぼ満席状態の賑わいでした。

二席のみ空いていたテラス席をパチリ。
中禅寺湖から吹き上げる風が心地いい、開放的な空間になっています。

「ザ・リッツ・カールトン」初の温泉施設、
「ザ・リッツ・カールトン スパ」。
石灯籠や立派な苔が生えた日本庭園を横目に、長廊下を進んでいきます。
「スパトリートメント」は、ゆったり寛げる個室がズラリ。
二人同時に楽しめる部屋や・・・

露天風呂がある部屋など、個性豊か。
あ・・・硫黄のニオイがする・・・。
そう、千二百年の歴史を誇る日光湯元温泉の源泉が引かれているんです。
「温泉大浴場」こちらも日光湯元温泉の源泉を利用しています。
「清掃中」のところをチラリ拝見しました。
露天風呂やドライサウナを有した大浴場。
海外から来られた方用に、英語で書かれた過ごし方ガイドが用意されていたのも斬新に映りました。

中庭からホテル全景を見渡す。
中禅寺湖半で宿泊したことが無いので、こちらに泊まりゆっくり周辺を散策したくなりました。
私の知らない日光が、まだまだありそう~。

ロビーラウンジのテラス席で「ほうじ茶」を頂く。
なんてこころ落ちつくひとときなんだろう~。
時間を忘れ、自然と一体になっていくかのよう。

出逢ったホテルスタッフさん達に、声をかけさせて頂きました。
みなさんしっかり「自己開示」され、積極的にゲストとコミニケーションを図ろうとされているのを感じました。
施設も素晴らしかったですが、それ以上に人間力に満ちたホテルマン達のおもてなしに魅了されました。
○「ザ・リッツ・カールトン日光」住所:日光市中宮祠2482
電話番号:0288-25-6666
公式HP、
公式フェイスブック(追伸)
2020年9月、実際に宿泊したときの紹介記事はこちら。
「
中禅寺湖ビュー 2020-1」、「
レークハウス 2020-2」、「
朝食 2020-3」
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