爽やかな春の陽気に誘われて。
ある休日、日光にある「田母沢御用邸」周辺を散策しようと朝早く、自宅を飛び出しました。
田母沢御用邸向かいの市営駐車場に車をお止め、散策開始。
(普通車:2時間250円、延長一時間ごと100円)
まずは歩いてすぐ。
国道120号線沿いにある「金谷ホテル歴史館」へ。

日本最古の西洋式リゾートホテル、金谷ホテルの発祥の地。
神橋そばにある現在の「
金谷ホテル」ではなく、まさに創業当時の建物が見学できるんです。
1873年(明治6年)に金谷善一郎によって開業した「金谷カテッジイン」。
2014年に国の登録有形文化財に指定され、翌年2015年3月から一般公開が始まりました。
1878年(明治11年)、英国人旅行家イザベラ・バードが宿泊し(その当時の状況で保存されています)、著書「日本奥地紀行」で紹介され、海外でも知られるようになり多くの海外からの旅行者が訪れたとのこと。

入館料500円を支払い、さっそく「金谷ホテル歴史館」へ。

「資料展示室」で、紹介ビデオや展示物を拝見。
興味深いものばかり。しっかり予備知識を得てから、実際の建物を見学しよう。

ホテルとして使われていた「金谷カテッジイン」は江戸時代(1600年代中頃)に建てられ、武家屋敷として使われていた建物。「金谷侍屋敷」と呼ばれ、多くの人に親しまれていたようです。

歴史を感じる佇まい。
明治初期にタイムスリップしたような感覚に。

「こんにちは~」とつい声をかけたくなる玄関口。
今にも和服の女性が奥から出てきて、笑顔で迎えてくれそう~。

残念ながらブログで紹介できるのはここまで。内部は写真撮影禁止になっていました。
奥には台所、左手は畳の客間、右手には二階に上がる急勾配の階段が。

天井には太い梁が出ており、刀が振り上げられないようになっていたり。
階段が至るところにあり、まるで迷路。
敵が来た時にすぐさま逃げられるような間取りになっていたりと、まさに武家屋敷。
見所満載で、非常に興味深く拝見させて頂きました。

お庭をゆっくり拝見。

苔が生えた見事な庭園。
裏山の竹林から流れる綺麗な沢水が庭に引かれ、小川のせせらぎとなり庭の池へ流れ込みます。
視覚、聴覚で旅人の心を癒す、素敵なおもてなしです。

時間がゆっくり流れているのを感じながら、古き良き時代の日本に思いをはせました。

お隣にある「金谷ホテルベーカリー カテッジイン店」では、食事や買い物を楽しめます。
こちらでちょっと遅い朝食を頂こう。

広々とした店内。

モーニングは四種類(すべて税込)

「フレンチトーストのセット」1100円(税込)をお願いしました。
オープンキッチンになっており、厨房には二人の料理人。
スタッフも多く、リッチな気分。
まずは「ジュース」」のトマトジュース。

コーヒーはマグカップにたっぷり。
おかわりもOK。

「フレンチトース」がやってきた。
うわ~美味しそう~。

金谷ベーカリーの自慢のパンを分厚くカット。
ナイフとフォークを使って切り分けます。

しっとり香ばしく焼かれたフレンチトースト。
何て美味しいんだ!!朝から贅沢気分。

朝一番で焼いたパンも売られていました。
まだほんのりと温かい。家にお土産として買って帰ろう~。

2020年、日光に次々と高級リゾートホテルがオープンします。
中禅寺湖の湖畔には「ザ・リッツカールトン日光」(5/22オープン予定)、田母沢御用邸隣には「
ふふ日光」(7月オープン予定)。
それらのルーツとなった「金谷ホテル歴史館」にも、是非足を運んでみてください。

土蔵の前には「水琴窟」。
地面の下から聞こえる水滴の音に、耳を澄ませました。
○「金谷ホテル歴史館」住所:栃木県日光市本町1-25
電話番号:0288-50-1873
定休日:12月~2月は、月2~3日定休。3月~11月は無休
開館時間:9時30分~16時30分(12月~2月は、10時~15時)
○「金谷ホテルベーカリー カテッジイン店」住所:栃木県日光市本町1-25
電話番号:0288-50-1873
定休日:12月~2月は、月2~3日定休。3月~11月は無休
営業時間:9時~17時(12月~2月は、10時~16時)
公式HP
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