友人から、「無性に行きたい店があるんだけど、一緒に行かない?」とお誘いの言葉。
彼が特定のお店を挙げて誘うなんて珍しい。
私もご無沙汰しており、近々伺いたいと思っていたお店でしたので、渡りに船。
日時調整をし予約も完了。スムーズに開催の日を迎えました。
栃木県庁近く。
県庁前通りから一本入った路地裏にある、大人の隠れ家「ぎやまん-HANARE-」。

目印は小さな看板のみ。
さらに奥へ進むと一軒の古民家。そこがお店。
初めての時は引き戸を開けるのに、相当な勇気が必要でした。(笑

今回は二階の個室を使わせて貰いました。
大空間での飲食ではなく、それぞれ区切られた空間での飲食。
安心して飲食を楽しむことが出来ました。

料理のコースは大まかに四種類。
「質より量」3500円、「バランス良く」5000円、「量より質」7000円、「サカナヲクラウ」1万円。
今回は「バランス良く」頂こう~。
一番乗りでしたので、お先に一杯。
「生ビール」をグイッと。暖かくなり、ビールが美味しくなりました。

一杯目を飲み干したところで全員集合。
今宵の宴がスタート!!
「お造り五種」
「つぶ貝 生ごま油」「ヤイトカツオ 生姜と葱くんせい醤油」「金目鯛 塩〆からすみがけ」「ブダイ 山椒しょうゆ」「平目昆布〆 だし醤油とわさび」

厚めに切り分けられた魚は味わいが濃く、特徴ある調味料がそれぞれの魚の良さを引き出していました。
例えば「つぶ貝」と「ごま油」のペアリング。驚くような組合せですが、これが実に美味しい!!
貝の生臭さを上手に消し、甘みを強調してくれています。

「鯛の出し汁」
鯛の「イノシン酸」、昆布の「グルタミン酸」がギュッと詰まった温かなスープ。
キリッとした塩気も心地良く、感動する美味しさに仕上がっていました。

「おばんざい詰め合わせ」10品
「京だし巻き ふきのとうおろし」「えび味噌と茹でえび」「あん肝旨煮」「里芋おかかポテサラと白子」「あわび酒蒸し」「白魚づけ あおさおろし」「炙りほたるいか」「芽キャベツとトマト酒盗かけ」「焼鮎すりつぶし」「春菊とずわいがに」

上品なお皿に一品ずつ盛り付けされたら、これだけで一万円近く取られても不思議じゃない。
どれもお酒に合う品ばかり。みな、旨い旨いと大騒ぎ。気持ちよくお酒も進みます。

店主厳選の隠し酒を出して貰いました。
どれも個性的な素晴らしいお酒ばかり。
新波の華やかな香りに驚かされたり、「19」の猫が書かれたボトルが青いのはドイツ・ナーエのワインを模しているのではと、今回参加してくれたソムリエ君が解説してくれたり、お酒でも大いに楽しませて貰いました。

「クエ鍋」
高級魚のクエが惜しみなく盛り付けられている・・・。
見ているだけで幸せな気分にさせてくれます。

コラーゲン感あるクエが旨い!旨い!
貝のコハク酸が凄い!
セリが旨く、春を頂いている気分!
ポン酢が無くても旨い。あっ!柑橘系の香りするポン酢も最強!
ソムリエ君の語りが止まらない!!(笑

炊飯ジャーが運び込まれ、クエ鍋で雑炊でもするのかと思いきや・・・。
ジャーの中には、芳醇な香りする「くんせいご飯」

雲丹がひと箱。
はち切れんばかりの元気ないくらも登場。

そして生たまご

これで「史上最強のTKG(たまごかけご飯)」を頂いちゃおうということらしい。
陸の「卵」、海の「卵」の競演、凄いことになりそう~。
雲丹・いくら・卵の強力な布陣に、真っ向から戦いを挑む「くんせいご飯」。
四位一体、絶妙なバランスの中ひとつの料理として成立しているではないですか。
調和が取れた驚きの美味しさ。この組合せが成立したのは、「くんせいご飯」のお陰かも・・・。
四人でジャーのご飯をペロリと平らげていました。

「若桃のシロップ漬け」と「愛媛の黄金柑」でご馳走様。
興奮しっぱなしの美味しい一夜になりました。ありがとうございました。
○「ぎやまん-HANARE-」住所:宇都宮市塙田2-4-15
電話番号:028-616-7521
定休日:日曜日
営業時間:18時~24時
公式HP
上は西。
- 関連記事
-