宇都宮市馬場町に全237戸、地上31階の高層タワーマンション「宇都宮PEAKS(ピークス)」が2019年に完成。
住人が増えた効果か、マンションの徒歩圏内に次々と飲食店がオープンしています。
2019年12月11日にオープンした「二番町蔵 酒食~Calm~」。
質屋さんとして使われていた立派な蔵を改装。
日本料理店として開店しました。

今回は予約もせず、ひとりでふらり立ち寄らせて貰いました。
運良く空いていたので快く通して貰えましたが、
席に限りがあるので事前に一本予約の電話をされてから行かれるのをお勧めします。
引き戸を開くと、一段高くなった席に「関東火鉢」が。
まるでタイムトリップしたような気分。
キセル片手の旦那さんや女将さんが今にも出てきそう~。

靴を脱いであがります。
ここから本来の蔵に入っていきます。
重厚な扉。
母の八日市場の実家にも、立派な蔵が二棟あったのを思い出しました。

一階がメインダイニング。
コの字になったカウンターが10席。厨房とも近く、店主と会話を楽しむことも出来ました。

二階に上がる階段もある・・・。
せっかくなので、二階も覗かせて貰おう~。

4人掛けのテーブルが3つ。
日常を離れ、古き良き時代に思いをはせながら飲む酒は格別でしょうね。
一階にある冷蔵庫の中には鍋島などの日本酒、ワインがズラリ。
店主の予想以上に、ワインが出ているのだそうです。
山崎の12年、魔王も置いてある・・・。

お昼は3500円(税込)のコースのみ。
お値段だけ見ると腰が引けますが、結論から言うと価格以上の価値ある内容でした。
是非、機会を作って足を伸ばしてみてください。

ではお料理を紹介していきましょう。
前菜からトップギア!!見事な第一幕。
これを肴に日本酒を飲んだら最高だろうな~という料理の数々。
但し味わいは上品、塩気も抑え気味で心地良く箸が進みました。

丁寧に焼き上げられた椎茸や芋類、そして旬の魚。
まろやかな口当たりで、食材の美味しさが綺麗に伝わって来ます。

「トロ湯葉」や・・・

「胡麻豆腐」のとろけるような食感にうっとりさせられました。

お品書きにあった「蔵玉子焼き」は、こちらの料理だったのかな?
とろとろの黄身に魅了され、ワインが飲みたくなった一品。

お浸し、あん肝や煮物も美味しく頂きました。
丁寧に作られ、時間をかけゆっくり味わいたい料理ばかり。

続いては目の前で切り分け盛り付けられた「お造り」。
豊洲直送の本日の鮮魚盛りは・・・。
「マソイ」「アズキハタ」、「鮪」。
コリッとした歯ごたえの「マソイ」にシコシコとした歯ごたえの「アズキハタ」。
どちらもスッキリとした旨味がたらりません。

目の前の鍋に新鮮な油が注ぎ込まれ、天ぷらが始まる様子。
舞台の第二幕が始まります。

天ぷらはお客さんの食べるスピードに合わせ、一品ずつの提供になります。
揚げたて、熱々が頂ける!!
「田ぜり」
二種類の油をブレンド。新鮮な油だからこそ、食材の良さが伝わって来ます。
サクサクとした心地いい食感も素敵です。

「紅コチ」
ふんわり噛んだ瞬間、コチの食欲誘う香りが口一杯に広がっていきます。

「アボカド」
ホクホクかと思いきや、とろーりとろけていく~。

「天然海老」
天つゆでは無く塩で。海老の甘みとプリプリ食感を楽しませて貰いました。

「たらの芽」
私にとって初物。一足早く春の苦みを満喫しました。
昼間から美味しい天ぷらが食べられ、大満足!!

土鍋が運ばれ、目の前で炊きあげるみたい・・・。
第三の幕が、静かに上がっていきます。

肉料理は三種類から選べ、「松坂ポーク角煮」をチョイス。
最後に揚げたレンコンを上に乗せて、完成。

しっかりと味が染みこんだ「角煮」は、まさにご飯のお供にピッタリ。
とろーり脂身も甘く、食べてしまうのが勿体なく思うほど。

頃合いを見て、店主が土鍋をオープン。
湯気と共にさらに食欲誘う香りが立ち上る。

止椀、香の物も来て、お食事タイムです。

「牛蒡、人参、蒟蒻、鮭の炊き込みご飯」
先ほどの土鍋は一人前、二膳分の量が。
美味しくてお代わり!!土鍋のご飯を綺麗に頂きました。

最終幕。
デザート「チーズスフレ」「バニラアイス・ブルーベリーソース」「きな粉のパンナコッタ」「柿」

食後のコーヒーを頂き、ご馳走様でした。

現在は定休日を定めず、ほぼ毎日お店を開けている状況のようです。
様々なお店で修行をして腕を磨いてこられたご主人。気さくで穏やかな応対に好感を持ちました。
次回は夜ふらりと伺わせて貰います。
○「二番町蔵 酒食~Calm~」住所:宇都宮市二番町1-27
電話番号:028-307-6499
定休日:不定休
営業時間:11時30分~14時(L.O13時30分)、18時~23時
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