令和元年度は、11月6日から漁が解禁になった松葉ガニ。
まさに蟹のシーズンの到来です。
松葉ガニは山陰地方で水揚げされたオスのズワイガニの総称。
一部の漁港では一定の基準を満たしたズワイガニには足にタグが取り付けられ、地域ブランドとして出荷されています。
そんな貴重な松葉ガニを頂きながらの会食の場を持つことが出来ました。
会場となったのは、栃木銀行本店近くにある「日本料理 みつわ」。
幹線道路から一本入った「もみじ通り」沿い。
周囲は古くからのお屋敷が建ち並ぶ住宅街になっています。

頂いたのは、「松葉ガニコース」25,000円。
せいこがに・お造り・季節の一品、焼がに・天ぷら・しゃぶしゃぶ、お食事・水菓子というワクワクする内容。
店内の水槽は、優雅に泳ぐ蟹さん達で占められていました。

個室を使わせて頂いての宴席開始。
玄関、トイレとも部屋専用となっており、他のお客様に気兼ねなく会話や食事を楽しむことが出来ました。

ではこの日頂いたお料理を紹介していきましょう。
先附「雲子・生ゆば 菊花あんかけ」
鱈の白子やゆばのまったりと濃厚な旨味。
酸味をきかせた餡が、キリッとした輪郭をあたえています。

「造り」
寒くなり、脂が乗りキュッと締まった冬魚のオンパレード。

「大間本鮪、幸神目抜け(松輪)、落石生雲丹」
お祝いの席に良く使われる、縁起がいい高級魚「幸神目抜け(こうじんめぬけ)」を筆頭に、堂々たる入場です。
どれも豊洲のスター達と見受けられる。旨さの次元が違います。

この日の「大間のまぐろ」は204キロという大きさ。
口の中でとろけていきます。

「天然とらふぐ 昆布〆、安岡ねぎ」
モチッとした食感、上質な甘みが心地いい。

これから頂くズワイガニを紹介して貰いました。
兵庫県 津居山湾からおこしの「松葉ガニ」と、福井県 敦賀湾からおこしの「越前ガニ」。
タグが付けられ、水揚げされた船の名前も書かれています。

「せいこがに」
脱皮を繰り返すオスに比べて、格段に小さいズワイガニのメス「せいこがに」。
漁獲できる時期が短く、貴重な存在。
綺麗に並べられた脚肉の下には、卵やミソがギッチリ。サクサクとした食感も楽しめました。

「焼がに」
炭火で焼かれた松葉ガニ。ついにメインの登場に、食べる私達も背筋が伸びます。
とろとろの半生状態。ふわりと天使が舞い降りた・・・、綺麗な美味しさ。
あまりの美味しさに、一堂絶句!!

一品「とちぎ和牛 匠 サーロイン」
松葉ガニに対抗して、栃木の星「とちぎ和牛 匠」が降臨。
まさかこの場に登場するとは思ってもおらず、驚きを隠せませんでした。
一緒に運ばれて来たちいさなジャガイモのような物体。
もしや・・・・。

「焼すき」
さっと火を通し、焼きすきにして再登場。
目の前でジャガイモのようなものを削り、肉の上に乗せていくご主人。
一瞬であの独特な香りが部屋中に広がっていく。遠くにいた私をも包んでくれました。
そう・・「白トリュフ(イタリア産)」。
那須御養卵、下割り、そして白トリュフ。圧巻の組合せ。
参りました。

「天ぷら(オリーブオイル、ひまわり油)」
再び松葉ガニが主役奪還。
サクッとした軽い食感にビックリ。一般的に天ぷらで使われる油とは違ってました。
美しく蟹の美味しさが伝わって来ます。

「しゃぶしゃぶ」
か・に・しゃ・ぶ!!
蟹のだし汁に、蟹ミソも投入。野菜も入れ、蟹爪、蟹足をしゃぶしゃぶ。

蟹の甘さが口一杯に広がりながら、とろけていく・・・。
瑞々しい美味しさ。

この日頂いた日本酒達。
石川県「宗玄 純米大吟醸 限定原酒」、福井県「常山 純米吟醸 槽場初詰 随一」、石川県「遊穂 年輪 THE FIRST 純米酒」、秋田県「HINOMARU 純米大吟醸」。大変美味しゅうございました。

蟹の出汁がたっぷり染みこんだ鍋の汁を使ってのお食事。
「ラーメン」と「ぞうすい」、どちらがいいですか?という店員さんの質問に、全員が「両方」という答え。
「ラーメン」
磯の香りするラーメン。宇都宮では味わえない逸品。
うまい!!と歓喜の声が。

「ぞうすい」
そのラーメンをも超える旨さ!!
餅も入って、蟹出汁を十二分味わえ大満足でした。

フルーツ「クラウンメロン」と愛媛「紅まどんな」
甘さの質が違う!!
驚きの美味しさ尽くし。
私達は、「値ははるけど、北陸や山陰に蟹を食べに行くよりは格段にリーズナブルだった」という結論に達しました。
○「日本料理 みつわ」住所:宇都宮市西2-6-13
電話番号:028-632-0707
定休日:日曜日
営業時間:11時30分~14時30分(最終入店13時30分)、17時30分~23時(最終入店20時30分)
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