2019年11月1日、日野町通りにオープンした「種一 本店」。
日野町通りと今小路通りのT字路にある「おでん懐石 花咲 種一」の姉妹店。
あとから完成しましたが、本店としての機能を有している様子。

1598年(慶長3年)、宇都宮の城主になった蒲生秀行が、父・氏郷の政策を受継ぎ街の整備に尽力。
故郷の近江日野の商人を城の北部に住まわせ、日野町と命名。宇都宮の商業発展の礎を作った場所です。
私が故郷、宇都宮の歴史に興味を持つきっかけになった街でもあります。

休みの日街散策の帰りに、「種一 本店」に立ち寄りました。
通り沿いの窓辺にズラリと並んだ「おでん鍋」。
寒空の中、家路を急ぐ会社員の足が止まってしまうこと請け合いの光景が広がっています。

一階の半分以上は厨房で占められているという、大胆な造り。
カウンター席9席、テーブル席6席と一階の席数はほんの少し。

この大胆な造りの訳は、二階にありました。
二階は靴を脱いで寛げる、最大65名収容出来る大広間が完備されているんです。
この規模のお店は街なかでは限られていますので、忘年会や新年会で重宝しそう。
丸々2時間飲み放題が利用できる宴会コースは5000円~。
もちろん宴会以外の単品注文も、普通に利用可能です。

「おでん懐石 花咲 種一」は、おでんと懐石料理の融合を目指した日本料理店。
こちら「種一 本店」は大衆酒場を目指していると女将さん。
スタッフも多く、チームとしてお店を盛り上げようと笑顔で働く様子が印象的でした。
厨房が一望できるカウンター席に座って、まずは「札幌黒ラベル 生中」580円(すべて税別)をクイッと。

お通し300円は「大根とキュウリのツナ和え」。
お酒のつまみにピッタリ。

焼き鳥を注文。
備長炭で丁寧に焼いていく様子を眺めながら・・・。
今宵も美味しいお酒が飲めそうだ。

焼き上がるまでの間に、「梅水晶」580円
鮫の軟骨と梅肉を和えたもの。コリコリとした食感と、梅の甘酸っぱさがたまらない。

「レバー(塩)」220円
とろ~り口の中に広ある旨味。クサミなど皆無。

「もも(塩)」200円
モチッとした食感、王道的な美味しさ。

「皮」180円
カリッ、ジュワ~。
表面はカリッと香ばしく焼き上げ、深く噛むと脂がジュワーとあふれ出て来る。

新鮮な刺身もオススメと言うことで・・・、「天然ぶり」980円。
とろける美味しさ、脂がのっており日本酒と共に頂いたらさらに美味しくなりそう~。

ということで、日本酒にスイッチ。
「花咲 種一」同様、地酒の品揃えが半端ない!!
もちろん、全国の銘酒も用意されています。

私が初めて酒蔵を見学させて貰ったのは、塩谷町の小島酒造さん。今から三十年近く前のこと。
その時飲んだ「かんなびの里」の美味しさは、格別のものがありました。
懐かしくなり、「かんなびの里 本醸造」850円を。
雑味が無く、スッキリとした飲み心地です。

いよいよおでんを頂こう!!
品数豊富、どれにしようか迷うくらい。
この他に、「本日のおでん」が別表に用意されています。

王道の「大根」300円と「はんぺん」220円
柔らかい旨味。食べていて疲れない。
ほっこり心も癒される優しい味わいです。

「本日のおでん」から、「餃子おでん」300円をチョイス。
花びらのように包まれた餃子、見た目も綺麗。
おでん汁にアシストされなくても、独り立ちできる強さがこの餃子にはありました。
ちゃんと餃子を食べている満足感が得られました。

賑わう前に〆の一品を頂き、家路に着こう。
「おでん出汁うどん」と「おでん出汁ラーメン」とで迷い、結果「おでん出汁ラーメン」630円をお願いしました。

ぼんやり穏やかなおでん出汁に、出汁醤油でキリッと輪郭を調えています。
ラーメン好きには、このくらいハッキリしないと満足しないでしょうね。
よりおでんらしさを楽しみたい人は、和テーストで相性が良さそうな「うどん」かもしれません。
ラーメンの麺は本格派。
焼き鳥で鶏を扱っているので、日本料理の板前さんが作る「鶏ガラスープのラーメン」も食べてみたかったです。

日を追うごとに、寒さが骨身に染みてくる・・・。
おでんに日本酒が、美味しい季節到来です。
○「種一 本店」住所:宇都宮市二荒町2-6
電話番号:028-637-7017
定休日:不定休
営業時間:12時~14時、16時~24時
食べログHP
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