友人がSNSである記事をシェアしてくれました。
ZEKKEI Japanの「
7月に行きたいおすすめ絶景スポット」というもの。
日本全国の絶景スポットが13ヶ所紹介されており、夢のような光景にうっとり。
良く見ると、一番最初に紹介されたスポットはなんと栃木県那須町。

ここなら、宇都宮から高速道路を使えばひとっ飛び。
休日が来るのを楽しみにしながら、予約の電話を入れました。
二期倶楽部の関連施設として2006年にオープンした「アート・ビオトープ那須」。
ガラス・陶芸スタジオを併設。ミニキッチン完備の長期滞在にも適した施設になっています。

既存建物に接した16,670㎡(5,042坪)という広大な敷地に、四年という歳月をかけ完成させた「水庭」。
2018年6月3日のオープン以来、多くのメディアにも取り上げられています。
水庭が評価され、設計者の石上純也氏は2019年3月文化庁の芸術潜選奨文部科学大臣新人賞(芸術部門)を受賞しました。
また先日も、「COOL JAPAN AWARD 2019」を受賞。日増し注目度が高まっています。

水庭を見学するには、「水庭見学ツアー」に申し込む必要があります。
(「アート・ビオトープ那須」宿泊者は、常時見学可能)
前日17時までに、メールか電話で事前予約。
ツアー開始時間が決まっており、平日は14時の一回。土日祝日は11時、14時の二回。
20分程度、係の方から案内を受けた後、自由に散策することが出来ます。
ハーブ水を飲みながら、開始時間を待ちましょう。

ツアーは二種類。
水庭見学ツアー+ランチ ひとり5000円(税別)
水庭見学ツアーのみ(お土産付き) ひとり2700円(税別)
お土産は水庭のポストカード。そして参加者全員に「水庭」の冊子が頂けます。
私は「ランチ付き」のコースを申込みました。ランチの内容は
あとでUPします)

自然の中を歩く・・・ということで。
サンダル履きやヒールの高い靴を履いている方には、靴を貸し出されていました。

12時前に到着したときには、茨城から来られた(車のナンバーから推測)ご夫婦と私だけでしたが・・。
時間と共に参加者が続々と。スタート時間の14時には、30名を超えていました。

作り手の想い、創作過程の話を聞きながら水庭へと歩を進める。
聞いてから見るのと、聞かないで見るのとでは、雲泥の差。
何気ない風景に隠された設計者の意図を理解した上での見学することが出来ました。
水庭は、石積みの塀で道路より一段高くなっており、二ヶ所の入口が用意されています。

森林→水田→牧草地、時代と共に用途が移り変わってきた土地。
飛び石が奥へと誘ってくれる。

隣接地に2020年秋、「アート・ビオトープ那須」のプラーベートヴィラとレストランが開業予定。
その工事で排除する予定の木318本をを切り倒さず、一本一本丁寧に植樹されたとのこと。

木の形、向き、配置、すべてにおいて配慮を重ねたのだそうです。
重なり合うこと無く、視線にすべての木々が入ってくる。

水庭に配置された大小160のビオトープ(池)。
空を照らす鏡としての役割も担っています。
映し出される空の情景は無限大。時間と共に変わって行きます。
水田の名残で土地に勾配がついており、水が循環しているんだそうです。
常時新鮮な水が循環していることによって、雪が降っても池には積もらない・・・。
敷地脇を流れる上黒尾川から引きこんだ水が、160のビオトープ(池)を経由し再び上黒尾川に戻っていくように設計されています。

のんびりと水庭を散策。
池には多くのおたまじゃくしが。

人の手によって作られた空間ですが、すでに自然の一部に組み込まれているのを感じました。

晴れの日、雨の日、曇りの日・・・。
そして四季それぞれ・・・、姿を変えて私達を迎えてくれることでしょう。
しばらくしたら、再び訪れてみたい場所でした。
○「アート・ビオトープ那須」住所:那須町高久乙道上2294-3
電話番号:0287-78-7833
公式HP
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