春は出会いと別れの季節。
お世話になった方が東京に戻られることになり、ご挨拶にお越しになりました。
田舎の良さを記憶していて貰いたいと、里山に囲まれたフレンチ・「環坂」にお連れしました。
街なかから車で約二十分足らず。
宇都宮環状線から長岡の百穴付近の路地に入った先に。
沢が流れ、自然溢れるのどかな田園風景の一角にある、隠れ家的なお店です。

最大八席のみのカウンター席。
こちらがメインダイニング。
つまり一回の宴で楽しめるのは、最大8名様限り。
完全予約のお店で、
公式HPでのオンライン予約や電話での予約をしてください。
(オンライン予約では、現時点の予約状況が確認出来ます)

2019年4月3日から価格改定等が予定されています。
3月末までの土日祝日の昼の部は、お値段もメニューも特別仕様の「スーペリアランチ」5650円(税・サ込み)が用意されています。今回はそちらを紹介していきます。
「黄カブと長ネギのポタージュ」
五月初旬の陽気だと思ったら、急な寒の戻り。
温かなポタージュスープで、胃を温めてくれました。

シェフ自ら目の前で、大皿にオーガニックの野菜(壬生町ベジファーム)などを盛りつけて行きます。
ひとり一皿。あまりの迫力に、目を丸くするKさん。
五感を心地良く刺激する「環坂の料理」は、エンターテインメント。

「ブリの冷燻製」
マヨネーズでさらにブリに脂を乗せる。これが実に良く合うんです。
ワインと共に頂きたかった一品です。

「ハタハタのそば粉揚げ」
稚鮎の天ぷらのように、まるで豪快に泳いでいるようなハタハタ。
見た目はクドいですが、食べてみるとサクッと味わいも軽快。頭から尻尾まで綺麗にパクリ。

食事の合間、のびやかな早春の風景を楽しむ・・・。
風景が箸休めの役割をしてくれました。

風景と同化するような一品が運ばれて来ました。
蓋を開けてみると・・・。

「甘海老と生粟麩入り温製フラン、青海苔ソース」
モチッとした生麩になめらかなフランの競演。甘海老の甘さに青海苔の磯の香りが重なり合う。

「福井・越前港から”真鯛”のグリエ 春キャベツ(増田農園・所沢)とその餡を添えて」
しっとり柔らかい・・・、上品な甘みが気持ちいい真鯛。
酢の酸味、卵の旨味が重なり合ったソースが実に食欲を誘う。

「北海道産小麦粉”春よ恋とライ麦”を使った自家製パン」
割ると、ライ麦の香りをまとった湯気がふわりと立ち上る。ソースをつけて。

「特製黒毛和牛ほほの柔らか煮 塩蒸し人参や京さくら大根などと」
水は使わず、赤ワインだけで煮込んだ牛ほほ肉。とろけるような柔らかさ。
マスタードがアクセントになっていて、食べ出したら止まらない。

「蓮根入り炊き込みご飯」
多め、少なめ、標準を自己申告。こちらは標準ボリューム。
多めかな!?と思ってましたが、牛ほほ肉と共に食べたら綺麗に食べきってしまう所でした。

半分残して、「お茶漬け」か「カレー」に変身させることが出来るんです。
私は「カレー」。タイカレーのようなスパイシーさが魅力。

「清峰オレンジ(伊豆ドングリ農園)と苺(自然農法・真岡、服部さん)の氷菓」
直前に誕生日だったことを告げると、誕生日のお祝いをしてくれました。
ありがたいこころくばりです。

ここでカウンター席を離れ、隣の部屋に移動。
前方に広がる田園風景を眺めながら、寛ぎタイムを楽しむことが出来るんです。

環坂ブレンドの珈琲や、無農薬うれしの紅茶(佐賀県嬉野町産)を頂きながら、焼き菓子を頂く。
テンポ良く次々と料理が運ばれ、間延びすること無く濃度が濃い時間を過ごすことが出来ました。
なによりも、今回のゲストKさんが喜んでくれたのが最大の幸せです。ご馳走様でした。
○「環坂」住所:宇都宮市長岡町160-4
電話番号:028-600-1819
定休日:月曜日、火曜日(祝日の場合は営業し、翌日振休)
☆開宴時間☆
12:00・13:30(水~金)、12:00・13:40スタート(土、日祝日)、18:45スタート(水~日)、完全予約制
公式HP、
栃ナビHP(追伸)
2019年4月3日から、料金やシステムが変わります。
平日の昼は12時スタートの会1回のみ。(土日祝日は、今まで同様昼の営業は2回)
多くの人が利用する「土日祝日の昼の部」と「夜の部」の料金がお安くなりました。
但し、「平日の昼の部」は料金が上がりました。詳細は
公式HPを参照下さい。
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