「江戸時代の壬生藩の大名料理が食べられる。」と、NHKはじめ多くのメディアで取り上げられ話題になっています。
歴史好きの一人として、是非食べてみたいと壬生町を訪れました。
栃木市にある「
岡田記念館」で壬生藩主4代目鳥井忠熹(ただてる)の「御献立帳」が発見されたことが発端。
その「御献立帳」を元に「壬生町産の食材を活かした料理」を募り、2018年9月「みぶブランド推進協議会」にて5店舗が認定。
今回その中の一店舗、「日本料理 旬香にお邪魔しました。
壬生町役場の南側、まさに壬生町のど真ん中!!
大きな看板が目印です。

広々とした駐車場も完備。
席数も多く、冠婚葬祭で使われる方も多いのではないでしょうか。

玄関を入ると、お目当ての「壬生藩鳥居家三万石の大名料理」の案内が貼られている。
期待で胸が膨らみます。

お座敷、テーブル席もありますが、カウンター席に座らせて貰いました。
目の前は天麩羅の揚場。ベストポジション!!

お昼のメニューを開く。
「大人シリーズ」に目が釘付け!!「大人の天どん」・・・何て素敵なネーミングなんだろう。
一瞬「大名料理」を忘れて、注文しようとしている自分がいました。
この次のページも、その次のページも・・・、お昼だけでもメニューが豊富。
毎日来ても、飽きないでしょうね。ご近所さんが羨ましい。

初志貫徹。
「壬生壬力御膳」2000円(税別)をお願いしました。
実はこのメニュー、先週まで要予約だったんです。
問い合わせが多く、2019年2月7日から通常メニューに組み込まれたんです。
料理が来る前に「御献立表」が。料理名がギッチリ書き込まれている。
鳥居家の家紋も描かれ、嬉しい演出です。

お膳に乗って、第一陣のお料理が運ばれて来ました。
これだけでも十分なボリューム。

小鉢四種
八寸「鶏けんちん巻・うなぎの山椒煮」、煮物「酒麩と旬の野菜」、造り「旬の魚介と野菜 妻物一式」、酢の物「ニラと干瓢の黄身酢掛け」
手間がかかった美しい料理が並びます。
造りで出されたマグロや生ダコなど、イイモノを使っていて美味しい。
味付けも上品で、心癒されました。

蒸し物は「ふわふわ豆腐」
鶏卵と豆腐をすりあわせて煮たモノで、料理名に偽りなし!!

食事は「十六穀米」

「壬生のかみなり汁」
干瓢に「稲妻」を表現した溶き卵のお汁。
壬生藩主・初代鳥居忠英によって干瓢栽培が奨励されたのが、「干瓢の産地=栃木県」のはじまり。

焼き物の登場。
「稚鮎の一夜干し 蕪甘酢漬け 煎り酒」
炙られた一夜干し。頭からガブリ!!最後は煎り酒を垂らし、味わいに変化を。
鮎の香りが温かな初夏を感じさせてくれました。

揚げ物「旬の野菜の天ぷら ローズソルト」。
奥の厨房ではなく、目の前で揚げたばなりの天ぷらを出してくれました。
サクッと軽快。驚きの軽やかさ。
尋ねると、「100%オリーブオイルで揚げている」のだそうです。
元々は天ぷら屋さんで修行した店主。試行錯誤の末オリーブオイルにたどり着いたのだそうです。
この天ぷらなら重くないので、年配者にも喜ばれるのではないでしょうか。

デザート「豆乳プリン フルーツ」

ドリンク(コーヒーをチョイス)まで付いて、至れり尽くせり。

この日のオススメが書かれてある「黒板」を見ると、のどぐろやふぐ、殻牡蠣にカキフライなど美味しそうなモノがズラリ。
海がない栃木県ですが、物流の進化で美味い魚介が食べられる!!
壬生の大名様が生きていたら、ビックリするに違いない。
○「日本料理 旬香」住所:壬生町通町14-15
電話番号:0282-25-8075
定休日:火曜日、第三月曜日
営業時間:11時~14時30分(L.O14時)、17時~22時(L.O21時)
公式HP、
公式フェイスブック、
ぐるなびHP、
栃ナビHP
壬生の歴史に興味が沸いて・・・。
すぐ近くの「壬生城址公園」に立ち寄りました。

壬生中央公民館(城址公園ホール)や図書館もあるので、駐車場は広々としています。
平成元年に壬生城本丸址を城址公園として整備されました。


壬生城の土塁や堀が一部復元され、かつての様子を想像させてくれます。
城郭には天守や櫓は建てられず、本丸にあった御殿には徳川家の将軍様が日光社参のおり宿泊されたようです。

「壬生町立歴史民俗資料館」も園内にあり、2019年2月9日~3月24日の期間「
壬生のヒポクラテスたち 医は仁術なり」が開催されています。
藩主・鳥居忠挙の「医制改革」や、下野近代医学の夜明け「蘭学事始」などの展示がされています。
○「壬生城址公園」住所:壬生町本丸1-8-33
壬生町公式HP
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