寛政の三奇人のひとり、「蒲生君平」。
現在の宇都宮市小幡に生まれ、歴代天皇陵をすべて調査。
「山陵志」を書き上げ、「前方後円墳」という用語を生み出した偉人です。
その「蒲生君平の墓」と書かれた看板を掲げるお寺が、ずっと気になっていました。
県庁前通りと清住町通りの交差点近くにある「桂林寺」。
初めて境内に入りました。

1396年、宇都宮の藩主・宇都宮満綱によって建立されたお寺。
戊辰戦争の際(1868年)の戦火で焼失。その後再建され、宇都宮空襲の際には戦災を免れたとのこと。
そんな歴史あるお寺から、「蒲生君平の墓」一基が見つかるものなのか不安になるも・・・。
道案内の看板が立っている。これはありがたい。

本堂の裏手に回ると、多くのお墓に圧倒されてしまいました。
それも古く立派なお墓がズラリ。路頭に迷ってしまいました。

すっと伸びた木が一本。
不思議な力で引き寄せられるように、向かってみると・・・。

真新しい解説看板が建てられており、ここが目的の地だとホット一安心。
明治に入ってから、実家の墓所のある桂林寺に遺髪が分葬されたのを知りました。

今年は「蒲生君平、生誕二百五十年の年」。
宇都宮藩の苦難を救ったと言われる郷土の偉人に、感謝の気持ちを込めて手を合わせることしばし。

安政二年に建てられた墓石。
まるで宇都宮を見守ってくれているかのよう。

墓石の先には、栃木県庁、栃木県警察の建物。
多くの寺や神社が今も、宇都宮を護ってくれています。
○「桂林寺」住所:宇都宮市清住1丁目3−37
四季桜で有名な「宇都宮酒造」のにごり酒が、我が家の冷蔵庫に入ってました。
ラベルを見てビックリ、「蒲生君平」。
美味しく頂きました。
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