最近生まれ育った家が、夢によく出てくる。
昭和三十年代に建てられたその家はすでに壊され、面影さえ残っていない。
遠い、遠い想い出の存在なのに、夢の中では今も「我が家」。
今でも心の拠り所なのかもしれません。
県庁前通りから一本入った路地裏。
築六十年の古民家を改装し、「日本料理 中村」として2018年1月にオープンしました。

玄関度を開けた瞬間、子供の頃かいだニオイがした。
夢の中の存在が、五感を通してリアルに伝わってくる。
古き良き昭和の薫りに、心癒されました・・・。

ご主人とは、四年半ぶりの再会。
独立前のお店では、エスプーマを取り入れたりと先鋭的な日本料理を提供していました。
どんな料理が頂けるのか興味津々。
玄関先にある小さな看板。
まさに隠れ家的なお店。
駐車場はお店の前に3台。
提携駐車場が宇商通り沿いに用意されています。

部屋がいくつか用意され、玄関右手の部屋を使わせて貰いました。
完全予約制のお店。
お料理は5,000円~15,000円(すべて税別)。
予算に合わせて用意してもらえます。

今回ご一緒させていただいたのは、実に美味しそうに食事をされる方々。
美味しい料理が、さらに美味しく頂ける!!
お付き合い頂き、ありがとうございました。

まずは薄張りグラスに注がれた生ビールで乾杯。
今回はひとり8,000円のお料理をお願いしました。
では写真とともにご紹介していきます。

「鱈の白子の茶碗蒸し」
雲丹が乗った豪華版。柚子の香りが心地良い。
優しいぬくもりが、体と心を温めます。

「毛ガニと土佐酢のジュレ」
寒くなりまさにシーズン到来の毛ガニ。
でもむくのが億劫なんですよね。
綺麗に身だけほぐし、下には蟹味噌を忍ばせています。

「関サバの棒鮨」
脂が乗った関サバ。絶妙な具合に〆られている。
なめらかな食感。あとからキリッと酢が立ち、サバの脂を舌に馴染ませてくれます。
海苔が添えられ、もう一つは海苔に巻いて・・・。
するとびっくり。
海中の戻った関サバは安心したのか、穏やかな表情に。
和やかで癒やされる味わい。

ここで「三千盛」の四合瓶投入。
素晴らしい食中酒で、料理を引き立ててくれました。

「平目のかぶら蒸し」
優しい旨味で満たされておる・・・。

「マツカワカレイのお造」
高級魚のマツカワカレイ。塩と醤油でいただきます。
透き通る美味しさ。食感も楽しい。

「甘鯛のウロコ焼き」
パリッと香ばしい皮、それに反し身はしっとりとふっくら。
絶妙な焼き加減で、食通のお二人も絶賛でした。

「大七箕輪門」四合瓶
普段見かけない、美味しいお酒が用意されています。

「海老芋のしんじょう」
メモで振り返ると、ココから辺から「ウワー」とか「美味しい」とかの感嘆詞しか書かれていない。
楽しく、美味しく食事をさせて頂いたのでしょう。

「甘鯛としめじの土鍋炊き」
この「土鍋」を見て、「メモ帳に”ウワー”」と記されてる。
書きたくなる気持ち、おわかり頂けるでしょう。

しっとり柔らかめに炊かれたご飯。
「これだけで五膳は食べられる!!」という声が漏れた。
赤出汁に香の物。
日本人に生まれてよかった~と実感させてくれました。

〆は「くずきり」。
真面目に、そして丁寧に作り上げられた料理の数々、お腹も心も満たしてくれました。
ご夫婦で営んでいる和のお店。
優しい応対が心地いい。
○「日本料理 中村」住所:宇都宮市東塙田1-3-5
電話番号:028-348-2162
定休日:不定休
営業時間:12時~15時(L.O13時)、18時~23時(L.O20時)完全予約制
公式HP、
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