昨年暮れ、嬉しいニュースが飛び込んできました。
今年で10周年を迎えた「ミシュランガイド東京 2017」に、よく知る宇都宮出身の料理人が一つ星を獲得。
それも2016年1月にオープンしたばかりのフレンチのお店。
そのお店をプロデュースしたのは、宇都宮市の「オトワレストラン」オーナー音羽和紀さん。
そして料理長はオトワグループの一翼を担う「シテ・オーベルジュ」の音羽創さん。そう、音羽和紀さんの次男さんです。
地方から東京に打って出た若き料理人が、大きな評価を獲得したんです。
今回やっと、「シエル エ ソル」にお邪魔することが出来ました。
急遽東京にいる長男を目黒駅に呼び出し二人でランチに。
目黒駅から徒歩で十分ちょっと。
途中「東京都庭園美術館」を通り過ぎ、一本入った路地裏にお店がありました。

奈良県産食材の魅力を発信する施設として2016年1月にオープンした「ときのもり」。
一階にはカフェ&ショップ「LIVRER(リヴレ)」、二階にはレストラン「CIRL ET SOL(シエル エ ソル)」が入っています。
吉野杉をふんだんに使い、建物自体も奈良県をアッピールする場に。

店内に入り奥の階段を使って二階に。
天井が高く開放的な空間が広がる。
ランチタイムとあって、女性客を中心に多くのお客さんで賑わっていました。

ランチは3000円~。ディナーは6000円~。(すべて税・サ10%別)
今回は前菜2皿、魚料理、肉料理、デザートの「Menu Saison」6000円を事前予約をしていました。
長男が東京で暮らし始めて3年。一緒に東京の飲食店に行くのは2年半ぶり。2回目と記憶しています。
ずいぶん大人になったな~と思いながら、会話に食事に楽しませて貰いました。

「アミューズ」
ビーツのシフォンケーキ。上には奈良漬が。
空気をふんだんに入れて焼きあげたシフォンケーキは、ふんわりしっとり。それと奈良漬とのコンビネーションが斬新。

パリッと香ばしく焼き上げた大和いもの中には豚のひき肉が。
手づかみで気軽に頂け、心をリラックスさせてくれます。

「三輪そうめん 蕪 からすみ」
クリーミーな蕪のソース。そこに冷たい三輪そうめんが優しく絡みます。
からすみの塩気が心地いい。

栃木県出身のソムリエが、きちんとサーヴ。
パンも適時に。

「あまご 独活 柿酢」
奈良県で県の魚に指定されている淡水魚、あなご。
ベニエにしてウドの薄切りがたっぷり。

「菊芋」
菊芋のポタージュ。ジャガイモのニョッキが入っていて、食感に優しいアクセントを。
ベーコンの泡から香りも素敵。縁にはクルトンやナッツが。

「真鯛 酒粕 茜八味噌」
茜八味噌とは、奈良県の260年以上の歴史を持つ老舗味噌、嶋田味噌の完全無添加味噌。
酒粕のソース、生姜の泡、ホタルイカや蕪と、舌だけではなく五感で楽しめる一皿。
蕗の薹のペーストが、春のほろ苦さを届けてくれました。

「丹波黒どり 燻製奈良漬」
もっちりとした食感、皮目の脂がさらに美味さを加速させる。

「古都華 アスカルビー」
奈良県のいちご、「古都華(ことか)」と「アスカルビー」を使ったデザート。
柚子のメレンゲにナイフを入れると、中からカスタードソースが溢れだす。心躍るデザート

「焙煎かりがね茶 春眠」
最上級のかりがね茶で〆。角が無くまろやかな口当たりは見事。

抹茶ケーキやきな粉のマカロン、そしてマドレーヌ。
最後の最後まで、見事な料理で楽しませてくれました。
食後にしばらく音羽創さんと会話を。今後の抱負を力強く語ってくれました。
偉大な父親を持ったプレッシャーと戦いながら、ひとつの成果を創り出した創シェフ。
これからの更なる活躍を楽しみにしています。
〇「CIEL ET SOL(シエル エ ソル)」住所:港区白金台5-17-10 ときのもり2F
電話番号:03-6721-7110
定休日:月曜日、火曜日ランチ
営業時間:12時~13時30分(L.O)、18時~20時30分(L.O)
ときのもり公式HP
(追伸)
2020年3月22日、テナントの契約満了のため閉店します。
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