かつては金鉱で栄えた街「九份」。
台北市街から西に車で約1時間強の山間にあります。
金が採れなくなり寂れた街。
今ではさびた線路が、当時の面影を残しています。

レトロな雰囲気があると映画やドラマのロケ地として使われ、今では観光地として脚光を浴びる街に。
日本では映画「千と千尋の神隠し」のモデルになったのでは?と話題になり、日本人も多く足を運んでいます。
山の斜面につくられた街なので、階段の上り下りが大変。
午前中の空いた時間でしたので、街の高い場所でバスを降り下って行くというルートを取りました。

振り返ると東シナ海。
基隆湾が遠くに望めます。

「基山街」という路地には所狭しとお店が。
午前中とあって、店に荷物を届けるバイクが路地を疾走。
名物のひとつ「阿蘭草仔粿芋粿」でガイドさんが説明。草餅やさんで、店先で製造販売中。

有名な石畳の階段「豎崎路」に到着。
滑りやすい階段ですので、気を付けて降りて行こう~。
赤い提灯がつるされ、いい雰囲気。

途中目に飛び込んできたのは、「阿妹茶楼」というお店。
どこかで見たことがあるような建物。

ここが「千と千尋の神隠し」に登場する建物に似ていると評判のお店。
中に入ってみよう。

店内でもお茶出来ますが、三階のテラス席に。

眺望も楽しめました。

あれ?雲行きが怪しくなってきた。
台北市街地は晴れていましたが、海沿いの九份は雨が多いのだそうです。
一気に土砂降りの雨が。ちょうどいい、お茶しながら雨宿り。

お茶のセットは300元(約1020円)。
お茶菓子四種類と茶碗が運ばれ・・・。

最初の一杯目は店員さんがいれてくれました。
茶碗や急須をお湯で温め、一番茶の完成。

小さな器で香りを閉じ込め目の前に。

開けるとふわ~といい香り。
渋みが無い若々しい味わい。二杯目、三杯目で味わいが変わっていく。

30分ほどお茶していたら、先ほどの雨も上がってきた。
帰ろうとすると絵葉書のプレゼント。日本人が多いお店なんでしょうね。

再び階段を上がって「豎崎路」に。
気になっていた「頼阿婆芋圓」というお店に。タロイモ団子のお店。
器用に店主らしき人が団子を切り分けています。

日本語で「イモぜんざい」45元(約153円)と書かれた看板を頼りに注文してみました。

紙の器にたっぷりの芋ぜんざい。
冷たい芋ぜんざいと温かい芋ぜんざいの二種類。
温かい方は、お汁粉を薄めたような味。

冷たい方は氷が入って薄い甘さ。
色とりどりの芋団子が入っています。
座って食べられるスペースがあって大助かり。

集合場所は石畳の階段を降りた小さな広場。
金山で栄えた時に作られたという、当時最大規模を誇った映画館。
今でも何かの展示がされている様子。

来たばかりの日本人観光客の団体さんが、今まさに石の階段を登っていく。
今日も多くの観光客で賑わいそう。

九份を離れ、再び大都会「台北市街地」に戻ってきた。
お昼はあの有名店。楽しみだ。

(追伸)
夜がイイらしい・・・という話を受けて、バスで、電車で、「夜の九份」を目指した人達が。
彼らが撮影してくれた、夜の風景を少しご紹介していきましょう。
写真で見ると、比較にならないほど夜の人出は凄いことになっているみたい。

狭い石畳の階段には、人、人、人。

「阿妹茶楼」は満席で、中に入れなかったとのこと。

人混みが苦手な方は日中、提灯が灯り陰影ある風景を楽しみたいなら夜。
こんな決定的な瞬間を撮影した方もいました。
雨が多い九份。虹も美しい。
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