2016年7月1日から一般公開が始まった「旧英国大使館別荘」。
中禅寺湖畔に建ち、2008年まで利用された建物を栃木県が譲り受け復元公開されました。
明治中頃から昭和初期にかけて、大使館や外交官の別荘が中禅寺湖畔に40棟以上建てられました。
国際避暑地として中禅寺湖畔は発展。ベルギーやフランスの大使館別荘は、現在も利用されています

大鳥居があるT字路を南に。立木観音、半月山方面に進んでいきます。
立木観音を過ぎ、歌ヶ浜駐車場(無料)に車を止めて徒歩で。
案内看板がきちんと設置され、歩道も整備されています。

湖畔沿いの歩道を歩くこと十分足らず。森林浴&湖面を渡ってきた冷風に癒されます。
宇都宮から車で一時間ちょっとで来られる避暑地。この日宇都宮は30度を超えましたが、ここは気温22度。
開館は午前9時。
30分以上早く着いてしまいました。
幕末維新に来日した英国外交官
アーネスト・サトウが明治29年(1896年)に建てた個人の山荘。
その後英国大使館別荘として100年以上使われました。
サトウと言っても、日系人ではありません。
サトウ(Satow)の姓は西スラブ系ヴェンド人に由来し、祖先はドイツ・ヴィスマール北東のサトウ(Satow)村付近の出身。
明治5年(1872年)に初めてこの地を訪れ、3年後には英文のガイドブック「日光案内」を刊行。
国際避暑地としての礎を作りました。

湖畔沿いに建てられたのではなく、高台に建てられた山荘。
三段組の石積みも立派。

湖畔にはボートハウスを作ったアーネスト・サトウ。
残されたウィンチが当時の様子を伺わせます。

開館時間に。
チケット販売機でイタリア大使館別荘も見学できる共通券を購入し、館内に。

広縁の前の戸をスタッフの方が開けていきます。

オープンテラスに!!
なんて気持ちいいんだろう~。

一階にはアーネスト・サトウや建物を紹介する展示室。
生麦事件や薩英戦争、下関戦争など、大変な時代を生き抜いて来られた方なのだと知ることが出来ました。
いさかいが絶えなかった日英関係。そこから日英同盟に繋がっていく・・・。感慨深いです。

二階からの眺望はさらに素晴らしい。
なぜ湖畔じゃなく、高台に山荘を建てたのか理解できました。
アーネスト・サトウがこよなく愛した白根山もよく見えます。


白根山はどこかって?
遊覧船の船首あたり、頭一つ飛び出しているのが白根山です。

二階の英国文化交流室「Tea Room 南4番Classic」では、英国紅茶やスコーンなどが楽しめます。

営業時間は10時~16時30分(L.O15時30分)
オープンまで時間があったので、二階のテラスでのんびりと中禅寺湖を眺めて過ごしました。

頼んだのは紅茶とスコーンを一緒に楽しめる「スコーンセットA」1500円(税込)
駐日英国大使館のレシピを譲り受け、館内で焼き上げるスコーン。
ブルーベリージャムとクロテッドクリームが添えられています。

紅茶は「ヨークシャーティー」をチョイス。
たっぷり三杯楽しめました。懐かしい味わいの紅茶。器は英国のバーレイ社のもの。

土日は多くのお客さんで賑わう「英国大使館別荘記念公園」。
「平日や雨の日はゆったり過ごせますよ」とスタッフ談。
帰るころには、多くの人がテラス席で寛ぐ姿を見かけました。
○「英国大使館記念公園」住所:日光市中宮祠2482
観覧料:大人200円、小人100円(二か所共通観覧料は、大人300円、小人150円)
小人は4歳以上、中学生まで
英国大使館別荘記念公園から歩いて二、三分。
昭和3年(1928年)に建てられ、平成9年(1997年)まで歴代の大使が使用していた「イタリア大使館別荘」が。
こちらは2000年10月から公開されています。


○「イタリア大使館別荘記念公園」住所:日光市中宮祠2482
観覧料:大人200円、小人100円(二か所共通観覧料は、大人300円、小人150円)
小人は4歳以上、中学生まで
(共通)
開館機関:4月1日~11月30日
休館日:6月~10月は無休、4月・5月・11月は毎週月曜日(祝日の場合は営業、翌日休み)
開館時間:9時~17時(4月、11月11日~30日は、16時閉館)
公式HP
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コメント
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クリームティが大好きなのですが、こちらのスコーンは、美味しかったですか??
2016/07/19 URL 編集
pool
オーソドックスなお味でした!
2016/07/20 URL 編集