出会いと別れ。
それはいつも突然に訪れます。
十周年を迎えた「カフェ・メゾン・ド・タカシ」。
2016年7月8日、今のお店を閉めるとの一報が飛び込んできました。
閉店間際に、グルメ友達と共に訪れた時の事を備忘録として書かせて頂きます。
区画整理進行中の久部街道。風景が変わり途中迷いながらも無事に到着。

目の前の葬儀場帰り、オープン直後「カフェ・メゾン・ド・タカシ」に出会ったのが昨日のことのように思い出されます。
大きな花輪が掲げられており、そこには烏山の名店「クローバー ステーキハウス」の名前が。
そう、店主はクローバー出身だったんです。あれから早くも10年の年月が経ったんですね。

そして奇遇にも、お店を閉める直前に再びお邪魔できるなんて・・・。
手書きで書き込まれた料理名。几帳面な文字ひとつひとつに店主の人柄がにじみ出ています。

今回は2800円のランチを頂きました。
10年間の感謝と、再び逢えることを祈りながら、泡で乾杯。

前菜は数種類から選ぶことが出来ます。
Uさんは「ズワイガニのムース包み アメリケーヌソース」

Iさんは「豚肉のテリーヌ トマトとハーブのヴィネグレットソース」

私とMさんは「ズワイガニとホタテ貝のムース サフランソースとトマトのクリーム」
なんて繊細な味わいなんだろう。丁寧に作り込まれた一品に癒されていきます。

パンはお代わりOK。
皮はパリッと、中はふんわり。小麦の香りが気持ちいい。

本日のスープは「ジャガイモの冷製スープ」
おや?じゃがいもの奥から、次々と様々な美味しさが顔を出してくる。

サラダ。
トマトが苦手なUさんのお皿には、最初からトマトが除かれている。
こういう細かい配慮が出来るのが、魅力の一つでした。
多彩な野菜が使われ、切れがいいドレッシングがさらに美味しさを引き立てます。

Uさんのメインは「乳飲み仔牛骨付き肉のロースト バルサミコポルトソース」
生後2週間の仔牛だとか。

Iさんは「鴨胸肉のロースト ポワブラードソース」

Mさんは「真鯛とブラックタイガー ブールブランソース」

私は「牛ホホ肉のブルギニョン」
牛のホホ肉、柔らかく煮て、赤ワイン、ポルトワイン、トマトペースト、フォンドボーを加えて、しっとり柔らかく赤ワイン煮込み料理です~とメニュー表に書かれた料理。
万感の思いを込めて噛みしめる。
思い描いていた通りのタカシならではの優しい味わい。思わず表情も緩みます。

デザートは「桃のムース」
酸味と甘みとのバランスが絶妙。淡い口どけ。そして余韻がいい。

最後のコーヒーを。
いつかどこかで再会出来ることを誓い、お店を後にしました。
○「CAFE MAISON DE TAKASHI SALON DE THE(カフェ・メゾン・ド・タカシ・サロン・ド・テ)」
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2016/11/03 編集