一見さんでお邪魔したにもかかわらず、友人宅で過ごしているような居心地の良さに感動。
もちろん、至高の刺身や天婦羅に終始うっとりさせられました。
天婦羅専門店になってから昨年9月で20年。
足利市有楽町にある「天婦羅 まつむら」に初めてお邪魔してきました。

食通の方々を唸らせる名店。食通Mさんに連れて行って貰いました。
あるのは先ほどの写真にあった小さな看板のみ。
ほぼ完全予約での営業です。

メインのカウンター席は7席。
まるで高級すし店のように厨房に無駄なものが無く、驚くほどの清潔感。

そのほかに天婦羅座敷個室と、通常の座席個室が用意されています。
ご主人と奥様二人での営業、お二人とも素敵な人で会話も弾みました。

おまかせコースは8000円~。今回はひとり1万5千円のお料理を。
感動の連続で私のブログ史上、写真掲載枚数が最大になってしまいました。
語り足らない部分がたくさんありますが、写真から美味しさを感じていただければ幸いです。

「白バイ貝の煮付け」
昆布と酒で食材の旨味を引き出した一品。
コリッとした食感、優しい味わい。人肌の温もりある出汁汁も美味しく頂きました。

「天然鯛」
〆て二日目。背中部分の切り身と、お腹部分の切り身で味比べ。
部位によって食感がこれほど違うのか・・・。

「アオリイカ」
皮を一枚削いでの提供。ねっとりとした食感、上質な甘味が口一杯に広がります。

「ホッキガイ」
備長炭で軽く炙って。サクサクと身が弾け旨さがほとばしる。
炙ることでクサミは皆無、甘味が増します。

「しめ鯖」
天婦羅専門店ですが、これほどの旨い刺身が食べられるのかと驚かされました。
しめ具合も絶妙。ついついお酒も進んでしまいました。

一杯目は「KAGUA」というクラフトビール。
後味に柚子と山椒の風味感じ、和食によく合うビールでした。

いい感じに刺身を肴にお酒を飲んでいると・・・。
ついに天婦羅の登場です。
それも、最初から車エビ!!
活きた車エビが目の前で食材に変わり、ご主人の見事な手さばきで料理に昇華していきます。

「車エビ」
フワッとした食感、ジュワーと広がる旨味は格別です。
聞くと使っている油は「綿実油」。風味がよくさっぱりと仕上がる油。
植物ステロールやビタミンEも多いヘルシーオイル。但し弱い油なので継ぎ足しせず使用は一回のみ。
Mさんのお母様も、まつむらの天婦羅は胃モタレ皆無と大絶賛なのだそうです。

「足利のアスパラガス」
繊細な衣がアスパラの旨味を包み、噛んだ瞬間汁が弾けます。

「キスと大葉」
大葉で包まれたキス。ふんわり柔らかいキスが、大葉によって旨味が包まれ香りもプラス。

「鰆」
桜のチップでスモークされた鰆。
背中部分の切り身と、お腹部分の切り身を。辛子をつけて頂きました。
とろける~。

「フキノトウ」
この苦みがお酒に合うのなんの!!

一緒に頂いたのは、福岡県久留米市の「庭のうぐいす はなびえ」
まさに今の季節にピッタリ!!甘味と酸味のバランスが絶妙です。

先ほどのエビの足。
香ばしく上げられ、お酒の肴に最高。

「ホタルイカの炙り」
こちらも備長炭で焼き目を付けたホタルイカ。

串に刺して頂きます。
ワタの苦みも最高!!飲んでちょうだいと言われているみたい。(素直に従う)

「琵琶湖の稚あゆ」
食材へのこだわりが半端ない。こちらも元気な稚アユが食材に、料理にと昇華していきます。
まさに「(命を)いただきます」と感謝しながら。

清流を元気に泳ぐ姿で。
顎を外してから揚げられているので、勇ましい表情が見事。
私自身元気を頂いた気分。

塩をメインに頂いていたのですが、大根おろしと天汁が異常に美味しいのにやっと気が付きました。
柔らかく深みある旨味。天汁に付けた大根おろしだけでも十分にお酒の肴になります。
「たらことわかめと菜の花の煮つけ」
昆布とカツオと薄口醤油。幸せ気分に。

「バフン雲丹の磯部揚げ」
海苔の香ばしさ、ウニの旨味が口の中で気持ちよく広がります。

ここで追加オーダー。
「太刀魚の天婦羅」
2kgオーバーの立派な太刀魚が入荷したとのことで、天婦羅にしていただくことに。
揚げると身がふっくら広がり、あまりの大きさにビックリ。
上手く水分が飲んで脂っぽさを感じない。さっぱりと美味しく頂きました。

「穴子の天婦羅」
私の想像を超えていました。
何と生きた穴子を目の前で〆て、食材に仕上げていくんです。

見事な包丁さばきに魅入ってしまいました。

それも・・・ひとり一匹!!

目の前で半分に割ってもらうと、ふわと立ち上る香り。
半分を天汁で・・・ふんわりとした食感が見事。
半分は塩で・・・穴子の香りが伝わります。閉じ込めらえた旨味を存分に味わいました。

小柱のかき揚げを四種類からチョイス。「天茶」「天丼」「天バラ(塩)」「天バラ(タレ)」
「天バラ(塩)」「天バラ(タレ)」をそれぞれチョイス。
もうお腹いっぱい!!と思っていたのに、一気に美味しく頂いちゃいました。


最後に足利のとちおとめ。
なんて素敵なお店なんでしょう。
神楽坂の天孝で修業されたご主人。
足利でさらに研鑽を重ねて来られ、生み出された料理は圧巻でした。
次回はいつ来られるか・・・今から楽しみです。
○「天婦羅 まつむら」住所:足利市有楽町834-27
電話番号:0284-42-3558
定休日:日曜日
営業時間:17時30分~22時(最終入店20時30分)、但し日曜日は21時30分(最終入店20時)まで
公式フェイスブック
- 関連記事
-
コメント