朝晩はすっかり寒く感じるようになりました。
野生の鳥獣たちも一緒。
これから迎える厳しい冬に備えようと、体に栄養をたっぷりと蓄え始めます。
そう、まさにジビエの季節の到来です。
牛や豚、鶏など家畜として育てられた鳥獣ではなく、狩猟でしか供給できない野生の鳥獣を美味しく頂く。
家庭では味わえない珍しい肉を味わえると、宇都宮でも提供するレストランが年々増え、人気になってきています。
宇都宮ではジビエが珍しかった当時から、晩秋から早春にかけて提供し続けてきた「ミハシ カフェ」。
街中、宇都宮中央郵便局脇のみはし通り沿いにあるお洒落なお店です。

先日ふらりとお邪魔したら、メニューにジビエが加えられていました。
ディナータイムではなく、ランチでも頂ける!!
品揃えも充実しており、仔羊、鴨、ヤマウズラ、蝦夷鹿、そして雷鳥も用意されています。

基本となるランチは1500円(税別)。
数種類の前菜、メイン、デザート、ドリンクを自由にチョイス。コースを自分で作っていきます。
もちろん差額なしもあり、魚料理、肉料理を選ぶことも。
まずは前菜。「小ヤリイカのソテー」をチョイス。
サラダ仕立てになっており、酸味がきいたソースで爽やかに。

サラダの下には、小ヤリイカが2杯も。
小さくても美味しさは二重丸。ふっくら柔らかくジュワ〜と旨さが溢れ出てきます。
敷かれているクスクスも酸味あるソースで軽快に。

「温野菜」
ミハシカフェのランチといえば温野菜。
歯ごたえを残しつつ、しっとり柔らかい。温かいので体に優しく食べ進められます。

おかわりOKのバケット。
チーズ入りのオリーブオイルが添えられていますが、私はこの温野菜のスープに付けて食べるのが好き。
ほんのり野菜の甘みを感じながら、まずは一個。メインに二個目をおかわり。

メインの「ヤマウズラ」(+2000円税別)の登場です。
まさに命を頂く迫力あるビジュアル。
一番手前にはヤマウズラの胸肉。鶏の胸肉と比べると、身がギュッと詰まっているという印象。
この筋肉で大空を駆け巡っていたのかと思うと、食べていても元気が沸いてきます。

命を頂く・・・残すことなく様々な部位のお肉が頂けます。
ササミは噛むと歯が弾かれるような弾力。(写真、左中央の白っぽい肉がササミ)

レバーは苦味が走り、心臓はプリプリと力強い、モモやすね肉はジューシーで素直を旨味。
フォアグラをドーンと添えられているのですが、単調でものたらなさを感じます。
それほどヤマウズラが表情豊か、多彩な旨みを味わえました。
キノコと栗のフリカッセが敷かれており、秋の恵みを満喫できました。(写真はヤマウズラのレバー)

デザートは「チョコレートのムース」をチョイス。
濃厚なチョコレートの風味が口一杯に広がっていきます。
なめらかで夢中になって頂きました。世界がチョコレートで染まるような食後のひととき。

没入感が強い料理の数々・・・美食の世界に意識が飛んでいってしまいました。
そんな私を目覚めさせてくれたのが、〆のエスプレッソ。
力強い苦味が、私を現実の世界に呼び戻してくれました。
夜ならワインの酔と共にベットに入ればいいでしょうが・・・。さっ、午後も張り切っていこう!!
○「MIHASHI CAFE(ミハシカフェ)」住所:宇都宮市中央5-1-20
電話番号:028-635-0808
定休日:火曜日・第一・三月曜日
営業時間:11時~14時、18時~22時
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