「好きこそものの上手なれ」。
手間暇をかけて・・・という言葉では表現しきれない。
強い愛情がこもった料理の数々。高い集中力を維持し続けなければ作れない。
小関シェフは、料理作りが心から好きなんだと確信しました。
小山市の郊外。民家もまばら、のどかな田園風景が広がっています。
門構えも立派な民家。門を潜った先に「cafe BONHEUR(ボヌール)」さんがあります。

小関シェフのお姉さんが開いている「コセキ音楽教室」の看板が目印。
その上に小さな小さな看板が掲げられています。

私がこちらのお店を知ったのは、2014年6月。
宇短大附属高校の調理科を卒業後、パリのコルドンブルーに単身渡仏。
帰国後、都内の「小笠原伯爵邸」、スペイン料理の名店で修行し、数年前実家の敷地内にお店をオープンさせたんです。
その後産休でしばらくお店を閉め、昨年の6月に再開。

是非お邪魔したいとトライするも、予約で満席・・・。
街から遠く離れたこの場所に、多くのお客さんが来られています。
女性らしく温もりある建物。お父さんと一緒に作ったのだそうです。

店内には暖炉も。
十数名入ったら一杯になるような小さなお店です。

通常はランチタイム+カフェタイムのみの営業。
1600円(税別)~コース料理など頂けます。次回もしっかり予約して、ランチにお邪魔しよう~。

今回は要予約(5名以上)のディナータイムにお邪魔しました。
特別のコース料理をお願いしました。惚れ惚れする料理の数々、実に見事な内容でした。

まずはピノ・ノワール100%のカヴァ「コドーニュ セレクション ラベントス ロゼ」で乾杯。
柔らかな味わいで、心地いいスタート。

前菜の盛り合わせに、見とれてしまいました。
大皿に彩り豊か、美しい盛りつけです。

食べてみて、さらに驚き。
手間暇かけた見事な料理ばかり。1品1品じっくり味わいながら・・・。
「人参のムース、トマトのジュレ」

「貝のタルタル」「アボカドのエスカリバーダ」「海老と蟹のピンチョス」

「本まぐろのピンチョス」「海の幸のマリネ」

「新玉葱のタルト」
この一皿で、すっかり私は魅了されてしまいました。

「自家製パン」はふっくらしっとり。ほのかな塩気がたまらない

ブルゴーニュ「シャサーニュ・モンラッシェ」

魚料理「真鱈と帆立のサルサベルデ」
火の入れからも絶妙。

「パスタのパエリア」
カッペリーニを使ったパエリアで、魚と鶏の出汁がたっぷり含んで極旨。
パリッと、しんなり、一皿で様々な食感を楽しめます。

次の赤ワインをどれにしようかと迷う同伴者。

悩んだあげく決めたのは、「父の涙」という名の赤ワイン。
果実の凝縮感、あとに残るスパイシーな風味、実に美味しいワインでした。

お肉料理「那須高原豚肩ロースとレンズ豆」「和牛ホホ肉の赤ワイン煮」「和牛ランプ肉とハンガリー産フォアグラ」
どれもしっかり作り込まれていて、圧巻です。
フレンチのクラシックをベースに、スパニッシュの要素を上手に取り込んだ料理。
小関シェフの歩みが、料理から伝わってくるようです。

デザートも盛り合わせ!!
特にアーモンドの風味がきいているブランマンジェは見事でした。

最後に苦みがきいたエスプレッソで〆。
八角形の美しいカップに入れてくれました。

宇都宮から車で一時間弱。
足を運ぶ価値があるお店です。
是非予約をして、行ってみてください。
洋菓子もホール売りしていますよ。
○「cafe BONHEUR(ボヌール)」住所:小山市武井433-5
電話番号:080-5685-5537
定休日:火曜日(月二回日曜日、月一回土曜日も休み)
営業時間:11時30分~16時30分(15時~16時30分はティータイム)
夜も5名様からの予約で営業します。
公式ブログ、
栃ナビHP
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