ろまんちっく村の新里街道出入り口近くにある「レストラン クーリ・ルージュ」。
お邪魔する度に日本を遠く離れ、異国に旅した気分にさせてくれます。

こんな素敵な空間が、街中ならさほど車を走らせずに味わえる。
「とかいなか」の素晴らしさを実感させてくれひとときです。
宇都宮ICからもすぐ近く。都内からのお客さんが多いのも頷けます。

木々は綺麗に枝払いされ、目の前の畑は春が来るのを待ちわびている様子。
シェフがフランスでの修業時代で過ごしたフランスバスク地方への想いをこの地で形にしようとしています。

ランチは1600円(税込)~。
メインは11種類、デザートは6種類から選ぶことが出来ます。
お願いしたのはBセット2500円(税込)。昼からガッチリ頂くことにしましょう。

まずは「厳選された季節のオードブル持ち合わせ」
大皿に美しく盛られています。
「吉村農園のサラダ 自家製ノンオイル黒ゴマドレ」「日光サーモンのマリネ」「キャロットのラペ」そして「原木椎茸のフラン」。濃厚な味わいの野菜達にうっとり。肉厚で甘みも苦みも綺麗に伝わって来ます。ドレッシングがまろやかで野菜のおいしさがよくわかります。
まったりと脂が乗ったサーモン、そしてクルミとキャロットの食感が美しい。

特に圧巻だったのは「原木椎茸のフラン」
熱々のフランに椎茸の旨味がたっぷり。表情が緩みっぱなしの一品に仕上がっています。

前菜二品目は「季節の素材と玄米粉のパスタ」
クーリ・ルージュさん自家製の玄米粉パスタは素朴な旨味、しっかりとした歯ごたえ。ここでしか味わえない一品。
この日は「イワシとふきのとうのソース」と共に頂きました。
強めのソースですが、パスタはそれ以上の存在感。初めて口にした人は必ず「おっ!」と驚くはず。

メインは「本日の魚料理」を頂きました。
いつもがっつり肉系を選ぶことが多かったので、あえて違うモノを。
「カサゴのトマトソース煮」
プリプリと弾力あるカサゴ、トマトソースが見事に良く合う。いやトマトソース自体の美味しさがとびきり光ってる。

ソースを自家製パンで綺麗に。
パンも評判ですが、テイクアウトは現在土日のみ。是非パンを買うためだけでも足を運んでみてください。

デザートは「ヨーグルトと生クリームのブランマンジェ」
苺のソースとブルーベリーチーズケーキのアイスも乗せられています。
モチッとなめらかな食感のブランマンジェに苺のほのかな酸味が良く合います。

最後にコーヒーで〆。
ゆったり満足、素敵な休日の午後になりました。

最後のお客さんになり、久しぶりにシェフとたっぷり会話を楽しむことに。
すると「試作品ですが、いかがですか」と出されたお皿には・・・。
なんと自家製の完熟生ハムの製造を始めたとのこと。
近い将来には、大谷石の採掘場跡で作ってみたいとのこと。
あえて白カビを付着させ熟成させた生ハム達。
例えるならば生ハムとチーズとの融合・・・、旨味が増してます。
塩気が馴染んで大人しくなっているのでそのまま食べても美味しい。もちろんワインのお供なら最高でしょうね。

この地の人達と食を通じて交流し、様々なモノを生み出していきたいと熱く語るシェフ。
夢や希望を口にする人が少なくなった今の時代に、一筋の明かりを見つけた想いがしました。
夢を描き、叶えようとする熱き想いに、心からエールを送ります。
○「レストラン クーリ・ルージュ(COULIS ROUGE)」住所:宇都宮市新里町丙33-2
電話番号:028-678-8848
定休日:木曜日
営業時間:11時~15時(L.O14時)、18時~21時(L.O20時30分)
公式HP、
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