去る7月30日に
未来工業株式会社の創業者(取締役相談役)の山田昭男さんが永眠されました。
常識破りの会社として有名で「ホウレンソウ」禁止、「残業」禁止、年間休日140日などを実施。
それでいて、創業以来赤字無し、経常利益率は15%、超優良企業。
「常に考える」をモットーに、社員一人一人が物事をスピーディーに判断し実行。
全社員が限られた時間で知恵を出し、いかに利益をあげるのかと邁進を続け、
平成23年には第一回「日本で一番大切にしたい会社」大賞を受賞しました。
しっかりスタッフを休ませ、その間全スタッフの能力アップに励む。
南宇都宮駅そばの「RESTAURANT chihiro」も、年に一ヶ月お店を休みにするという常識とはかけ離れた施策を創業以来続けています。その休養期間の8月が終わり、9月1日お店が再スタートしました。

スタート早々、驚きの発表が。
2014年10月1日洋菓子販売をしていた「PATISSERIE chihoro」が、「BOUTIQUE chihoro」に生まれ変わります。
今までの洋菓子も扱いますが、「RESTAURANT chihoro」が提供する様々な商品も扱うとのこと。
同日にはオンラインショップも開設。遠方の方々にも、チヒロの料理を味わって頂こうと。

この日は個室を使わせて頂きました。
ゆったり6人座れる部屋。テーブルクロスが綺麗に敷かれ、上質な空間が広がっています。
頂いたのは、ひとり6000円(税別)のおまかせコース。
お邪魔したのが9ヶ月半ぶりでしたので、随所に進化を感じさせてくれました。
まずは「那須高原大根のクープ」
まさに大根ずくめの一皿。
ジュレにスープにとすべてに那須高原大根が使われ、様々な表現方法で食材の美味しさを伝えてくれます。

自家製パンはお代わり自由。
もっちりと香り立つパンで、毎回しっかりお代わりさせて貰っています。

「南瓜のテリーヌ コリンキーとオゼイユと共に」
今度は南瓜ずくめの一皿。
まったりとした南瓜のテリーヌは生ハムで巻かれ、生ハムの塩気、オゼイユの酸味が南瓜の甘みを引き立てます。
コリンキーのマリネ、南瓜の種のカリカリ感が、南瓜のまったりした食感を引き立てます。
すべてが南瓜のために・・・。理系出身のシェフらしく計算され尽くされてる。

「なつおとめのカッペリーニ」
栃木ならではの夏の料理。栃木県農業試験場で新たに品種改良された夏の苺「なつおとめ」。
なつおとめを生で、そしてマリネし、冷たいパスタにして登場。
甘酸っぱい風味が何とも気持ちいい!!

「本日のサラダ」
chihiroと言えばサラダ。
今回も40種以上の珍しい野菜が満載。生でマリネして熱を通して、食材を活かす最適な料理法で。
盛りつけが新デザインに変わっていました。
以前は大皿に宝石を散りばめるような盛りつけでしたが、新バージョンは力強い直線で。
無農薬の食用の花も添えられ、これが実に素晴らしい味わい。
この一皿だけでも、chihoroを十二分楽しめます。

「山口萩の真鯛のポワレ 青柚子の香り」
皮はパリッと香ばしく、身はふんわり旨味ある。冬瓜や青柚子の香りするスープももの凄く美味しい。
主役に並び立つ名脇役です。

「シャラン産窒息鴨の低温ロースト」
やっぱり美味しい窒息鴨!!!
添えられている茄子はとろとろ、鴨の相棒・焼き葱を添えるなんて憎い!!

プリプリッと口の中で踊る窒息鴨は、本当に格別な味わいです。

「和梨のグラニテ」
細かな粒子になっているグラニテ。口の中を繊細な状態に戻してくれます。

「桃のバリエーション グラス・バニーユと共に」
桃のコンポートとバニラアイスは鉄壁な組合せ。添えられた小さな葉は何だろう~。
この葉が強烈な酸味で、甘さに慣れかけた口をリフレッシュ。最後まで美味しく頂けました。

最後にコーヒーや紅茶で、素敵なランチタイムは終了となりました。
新たな感動を与えてくれたchihoroさん、ありがとう~。
○「RESTAURANT chihiro」住所:宇都宮市吉野1-7-10
電話番号:028-633-5929
定休日:火曜日・第三月曜日、8月
営業時間:12時~15時(L.O13時)、18時~23時(L.O20時)
注:完全予約制。12才以下のご来店はご遠慮ください。
公式HP、
栃ナビHP
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