フレンチの名店「ル・ゼフィール」さん。
心弾むお料理の数々・・・感動の時間を満喫させて頂きました。
自分のブログを読み返すと、なんと四年ぶり。
料理を頂くと、前回の記憶が鮮明に思い出されるのですから不思議です。
桜並木で有名な、宇都宮市の新川沿いにある鈴木ビル。
様々な会社が入っているビルの二階にお店があります。

二階に上がるとお店の表札が・・・。
知る人ぞ知る完全予約制のフレンチです。

一番最初にこのドアを開けた時の緊張感が、昨日のことのように思い出します。
ドアに手をかけ開いてみると・・・あれ?やけに軽い!今回で三回目の訪問だったかも。
いや、当時はフレンチのお店には行き慣れていない頃。
緊張していて硬い表情だったんでしょうね。
窓からは明るい日差しが。新川の桜並木が目の前に広がります。

私達をもてなすために、しっかり準備をしてくださっていたシェフ。
綺麗にテーブルの上がセッティングされています。
ここはシェフおひとりで調理からサービスまでされています。
丁寧で正確な仕事ぶりには、毎回感心させられます。

最初にノンアルコール系のドリンクを。
「自家製ジンジャエール」を頂きました。これが辛すぎず甘すぎず絶妙な美味しさ!!

砂糖漬けされた生姜も添えられていて、これも美味い!!

ランチは3000円から。今回はひとり5000円のお料理をお願いしました。
まずは「北海道紋別産 蝦夷バイ貝のミルクスープ」。
滑らかな口当たり、口の中で広がるスープの味わいは繊細でいて深い。

蝦夷バイ貝がたっぷり入っています。ミルクの泡に包まれ、甘さが増して感じられます。

お料理に合わせて自家製パンのサーブが。
「胡桃のパンのトースト」。スープと一緒に頂くと・・・最高です!!

「下仁田葱の蒸し焼き トマトドレッシングソース 黒トリュフの芳香」
黒トリュフの芳醇な香りとともにお皿が運ばれて来ました。
原形をとどめているのが不思議に思うほど、下仁田葱がとろけていく~。幸せ。

葱の下には帆立が。
透明にまでに濾されたトマトのソース。ほのかな酸味が葱と帆立の甘さを引き立てます。

こちらのお料理には「ケシのみと粒マスタードが練り込まれたライ麦パン」。

「北海道紋別産 ずわい蟹のリエット フュイヤンティーヌ添え」
まるで目の前に蟹が手を大きく開いているかのような綺麗なお皿。
それぞれの素材をシェフに尋ねると、丁寧に教えてくれました。
フュイヤンティーヌやソースも含め、蟹づくしの一品です。

リエットはずわい蟹の身がギッチリ。こんなに丁寧な蟹料理を頂けたのは初めてかも。
ふっくらまろやかなリエットに、パリッと香ばしいフュイヤンティーヌが美味しい。

一緒に頂いたパンは「プチブール」。

私のメインは「北海道美幌産 蝦夷鹿のロースト 牛蒡と舞茸のフリカッセ 黒胡椒ソース」
本場フランスでジビエを学んできたシェフ。自分で皮をはぎ熟成させた蝦夷鹿を使用しています。
ですので野生の肉とは思えないほどの柔らかさと旨味がたまらない!!
火の入れ方も絶妙で、もっちり感は最高です。でもくさみはまったく感じずお見事です。

お肉が食べられない奥さんは、予約時に魚料理に変更して頂きました。
「長崎松浦産 真子鰈のソテー 蕪の蒸し煮 バジリコ風味」
美味しそうに食べている~。

もうお腹一杯というのに、プチブールを二個お代わり。
蝦夷鹿の美味さを堪能させて頂きました。

「ヨーグルトのグラニテとジュレ パイナップルのシロップ」
爽やかなグラニテで口の中がサッパリ。ヨーグルトもコーカサス地方のケフィアを使っているとか。
下にはブランマンジェのようなものが。ひとつで二度美味しい。

そしてデセールの登場。
「丹波栗のバヴァロア メープル・シロップとレモンのエマルジョン モンブランの再構築」
スプーンですくって口にすると、瞬時に広がる栗の甘さ。
バヴァロアが形になっているのが不思議に思うくらい、極限の柔らかさ。お店で頂くデセールの醍醐味です。

ここでコースは終了。
食後の飲み物は別途お好きなモノを注文します。
奥さんが頼んだのはたっぷりポットに入った紅茶。女性同士なら、ここから長時間会話に花が咲きそう~。

ミニャルディーズと共に。
生チョコや焼き菓子などなど、これがまた美味しい!!

そしてグレープフルーツのカラメルが乗せられたプッティング!!
先ほどからメモをしながら食事をしていた風景を見ていたシェフが、「お時間がございましたら、メニューを今からお出ししますが・・・」と。何と嬉しいお心遣い!!
出して頂いたメニューには、日本語とフランス語が併記されているではありませんか!!
思わず、「フランスへの修行に行かれる前から、フランス語は熟知されていたのですか?」と尋ねると、「一般用語はNHKの通信講座で囓っただけだったので、日常生活では1年ほどかかりました」と笑顔で。
その後話に花が咲き、フランス修業時代の話を聞かせて頂きました。
前回の訪問が四年前になりますので、一見さんのような私達にも優しく。
素晴らしいお料理と共に過ごせた素敵な時間。心も体も満ちあふれたル・ゼフィールでのひとときでした。
○「ル・ゼフィール」住所:宇都宮市新町2-3-24
電話番号:028-634-1003
定休日:月曜日
営業時間:11時45分~14時、18時~21時(L.O)
完全予約制(前日最終受付)ランチ3000円~、ディナー8000円~ご予算、料理内容等ご相談ください
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コメント
ぴゅー
よっしーさんのブログと
poolさんも行かれたとなると
絶対に行きたくなってしまいました!
お料理のお写真から繊細さが伝わってきます。
2012/02/28 URL 編集
繭
この数年で随分シェフの人当たりが柔和になられましたよね。
また行きたくなりました~。
(その前に記事にしよう・・・)
2012/02/28 URL 編集
よっしー
蝦夷鹿のローストはもちろんのこと、ずわい蟹のリエットもピンポイントで気になります!
3000円以上のコースは勇気がなくて、なかなかオーダーできないのですが、
今度思い切ってオーダーしようと思います!
シェフお手製のメニューがまたカッコイイんですよね。
直筆伝票も大切にとってあります☆
2012/02/28 URL 編集
pool
> 絶対に行きたくなってしまいました!
> お料理のお写真から繊細さが伝わってきます。
また新しい発見があるかもしれませんよ。是非、足を運んでみてください。
2012/02/28 URL 編集
pool
> (その前に記事にしよう・・・)
記事でUPされる日を「気長に」お待ちしております。^^
2012/02/28 URL 編集
pool
> 今度思い切ってオーダーしようと思います!
やはり気になりますよね。どんな感動が待っているのか・・・。
> シェフお手製のメニューがまたカッコイイんですよね。
> 直筆伝票も大切にとってあります☆
これだけで、ひとつの作品になっていました。
2012/02/28 URL 編集
ゆり
栃木の飲食店 いつも参考にさせていただいております。
こちらの記事を拝見させていただき、伺ってみたくなり
ディナーの予約をさせていただきました。
同伴者の中に、poolさんの奥様と同じくお肉が苦手なものがいるので
変更をお願いした所 テーブルごとの変更になると言われました。
お肉は絶対食べたい者もいるので、今回はお魚変更は諦めました。
poolさんは常連さんなので・・・
お一人ごとの変更が可能だったのかと思います。
どんなお料理が登場するか 楽しみに伺って参ります。
また、素敵な情報を発信してください。
2012/05/23 URL 編集
pool
ル・ゼフィールさんは四年ぶりなので常連客では無かったかと思いますが、
予約時に「結婚記念日で」と告げたので気を遣ってもらったのでしょうか?
是非宇都宮での生活を楽しんでくださいね。
2012/05/24 URL 編集